氷姫？に恋しました。 (ページ25)

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その23 ページ25

梅ちゃん side

俺は思った事を言っていた。
言葉なんて考えてきてなくてグチャグチャだけど、思ってた事は言えた。

けど、Aは俺を引き離すように話していた。

なんでそんな悲しそうな顔をして誰も近づけようとしないんだ

俺はAの肩を掴んだ
彼女の目は涙を貯めていた、来たばっかりの時は目に光なんかなかったのに
今は何かと戦ってるように耐えていた

梅原「それが本心ならなんで辛そうなの。自分の気持ちに蓋をしたって何の意味もない！」

「分かってるよ！でも、私にはこういう生き方しかないんだよ……」

梅原「…Aは自分の心が思うままに生きてきたんじゃないの？この業界でそうなれるようになったって言ってただろ…。もう一度だけ聞く、嫌ならもう一切関わらない。仕事上でしか話さない。だから、教えて？Aは俺が嫌い？」

Aは下唇を噛んで首を振った。

梅原「俺の事…好き？」

コクンッと頷いた

梅原「俺と付き合ってくれる？」

バッと顔を上げて、俺を見てきた

「こんな面倒臭い私なんかより…素敵な人は沢山…」

梅原「俺はAが良い。“で”じゃない。Aがいいんだ」

「っ…ほんとに？ホントに…私で…」

スーッとAの顔に涙が流れた。

一人で色々考え込んで大変だっただろう

俺はぎゅうっと抱きしめた。

彼女は腕の中で、こんな私で良ければ…お願いします。と言った。

強いフリをして、か弱い彼女を絶対守ると誓った日だった。

.

.

A side

私はどこで元の私に戻ったんだろ…
よくある漫画のように、もう一人の自分が居たような感じだった。
ここ数日間、その私が生活してるように…

でもうーさんが来て、俺が笑顔にしたいとか
色々言ってくれて嬉しかった。

嫌い？と聞かれて…嘘を付けなかった
離れようとしたのに…彼にはバレバレか。

梅原「落ち着いた？」

「うん…ありがと…でも、どうして？」

梅原「何が？」

「どうして来たの…」

実はさ、と話し始めた。

確かにLINEや電話はあった。私は出ることも返事することもしなかった。

そして、そーまに背中を押されたという

だからいきなり話があるか。私を警戒させないため…

あれ…そーまが私を貰う？ん？

うーさんを動かす為の演技だろうけど…
私を好きみたいじゃない？え…えへへ…←

「そ、そーまが…そんな事を…」

梅原「……Aは俺だけ見てて」

私の指を掴んで自分を指した。

「は、はひ…」

、
ふぅ…やっとだぜ…←