鳥様の恋人！

その5 ページ6

出会いは声優として新人の時だった


ちょっとずつ仕事が増えてきて、
世間では男みたいとイメージがある中、スタッフとか同業者も私を男と思ってる人も少し居た。


私だって、恋したいし、おしゃれしたいし、
恋愛でキャッキャウフフしたいし。


でもね、兄貴達に囲まれてたからか
男っぽい考えもあるわけで…


普通の女の子みたいな考え方が出来ない。



こんなんじゃ彼氏も出来るはずない、見た目もボーイッシュにしてるし…





収録をして、帰る前に携帯を見てた私
その数秒がなければ聞くことも無くて、気になることもなかったと思う。




スタッフにお疲れ様ですと言って廊下を歩く。


すれ違う人に挨拶して曲がろうとした時、自分の名前が聞こえた。




それはスタッフさん達だった。





男1「仲真さんって女って感じしませんよね」

男2「だよなー、女子力無いよな。あれじゃ彼氏も居ないだろう」

男1「一生独身ですかね？ww」



……うるさっ、あんたらになんか迷惑かけたかよ


なんて思ってたら優しいけどトゲのある様な感じの声が聞こえた




？？「ねぇねぇ、君らがあの子をそんな風に言う資格もないんじゃない？」

？「そうだよ？恋人とかの話するって彼女が気になるの？」




2人のイケボが聞こえた。


誰か気になり見ると、スタッフの2人は気まづくなったのか去っていった。


？？「いやー、ごめんね。流石に後輩とはいえ、同業者が悪く言われると気持ち良くないからさ」

？「いえ、俺もちょっと気に食わなかったので大丈夫ですよ」




……遊佐さんと…鳥海さんだ…




遊佐「あの子、すっごい頑張り屋だよね。見てて感心するし」

鳥海「ですね、笑った時とか可愛いですよね」



っ…

2人がそういうふうに思ってるなんて知らなくて
作品で共演してても絡む事なんかないし会う事も無かった。

でも、、そう思われてたんだ…


遊佐「会ってみたいね」

鳥海「会いたいですね〜、あの子の性格とか俺好きなんですよね」



ボッと顔が熱くなるのがわかった。






きっと、この時から浩ちゃんの事は意識し始めた。



(あー！もう思い出す！！)
(おい、うるさいぞー)
(ごめん。兄さん)


(お前……顔赤すぎ)



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