Ｎｏ．23 ページ24
俺は正直言ってアイツら達にこの戦争には参加して欲しくない
アイツらが仲間思いなことは知っている
それだからこそ、やめて欲しい
今回の戦争では今まで以上の被害が出る
それで仲間が死んだら？
アイツらは仇を取ろうとするだろう
じゃあその仇を取ろうとしたら？
怒りというひとつの感情だけで行動したら？
それは死に値するようなものだろう
それでまた仇をとる、の繰り返しだろう
『なぁ、ティニファ。許可を出してくれ』
ﾃｨ「何故、何故君はそこまで彼らにこだわる？」
『アイツらは……アイツらは俺の大事な仲間だ』
ﾃｨ「じゃあ我々はどうなるんだ？」
『お前らも大事な仲間だ。だがお前らは俺含めて寿命なんてものは存在しない』
『だが彼らは寿命がある』
ﾃｨ「……。」
寿命があれば魔法なんてものは使えない
寿命が無ければ魔法は使える
寿命があれば昔のことなんて忘れてしまう
転生なんてできない
そう、彼らは脆く儚い者達なのだ
ﾃｨ「わかった、わかったよ。お前のその気持ちはわかった」
ﾃｨ「だが、お前が死んだら彼らはどうする？」
ﾃｨ「まぁ契約は終わり、お前との関係はなくなるだろうな」
ﾃｨ「だが!!!!!!」
『ｯ』ﾋﾞｸｯ
ﾃｨ「お前が死んだことを悲しみ、仇を打ち取ろうとする」
…そんな事、知ってる
それでも俺は巻き込みたくない
ﾃｨ「それでもいいのか？」
ただ、俺が望むのは___
『俺は、アイツらが元気に生きててくれればいい』
ﾃｨ「…！そうか。お前も丸くなったんだな、A」
『…は？』
ﾃｨ「良いだろう、許可しよう。だが、その時は俺も巻き込め」
『……っは？なんで？お前には関係ないじゃん……』
なんで……なんでお前も？
ﾃｨ「お前は大切な
『な、なんで…』
俺は…俺は…………
ただ大切な人たちを失いたくないのにｯ!!!!!!!!!!!!
なんでお前も？お前だって大切なんだ
こんな巫山戯たことに巻き込めることなんて出来ねぇよ!!!!!!
ﾃｨ「A、これは俺の最後の我儘なんだ」
『さ、最後…？』
ﾃｨ「そう、俺は"元人間"だからな。一応寿命があるんだ」
__寿命が尽きるのは戦争の日と分かっているんだ
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シトラス(プロフ) - ブラウンさん» え、え、え、え？？？？えぇ?!?!?!（言葉が出ない）…え？あ、有難う御座います!!!! (2021年10月2日 16時) (
レス) id: 03b5a0f412 (このIDを非表示/違反報告)
ブラウン(プロフ) - え、めちゃくちゃ好きです……。今のうちに古参ぶっとこ。更新頑張って下さい！ (2021年10月2日 16時) (レス) @page3 id: 9985fb30c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シトラス | 作成日時：2021年10月2日 16時
