花鳥ノ手記《飛翔旅団》 (ページ8)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:4,278 hit

8話 byルカページ8

私は今、会議室で今回の仕事についてシオンとまとめていたところだ

今回はすごく大きなもので、幻影旅団も関わってくる案件だからしっかりしなくては

『未来予知ができる人体収集家のお姫様…ねぇ』

シオンの情報はとても頼りになる。しかも謎に交友関係が広い

「…未来予知されるのは困るな、今回の仕事がやりにくくなる」

『だけど話を聞く限りだと予知と言うよりは予言だから、なんとかなるかもしれない」

とりあえず会議室に備え付けられているベルを鳴らす

これは集合の合図に使う。このベルはすべての場所に繋がっているのでこれを1つ鳴らせば各部屋のベルが鳴る

10分しないうちに全員が集まって席へ座った

『今回の任務について説明をするよ、まず今回の獲物はこれ』

そう言ってスクリーンにオークションの商品が映し出された

ふむ、皆意外と冷静だね

『このお宝を全てもらう。役割分担があるからよく聞いて

まず1つ、金庫に入って宝を全て奪うのが2人。これは副団長の念が必要不可欠だからリンネと誰か1人だね

2つ、オークションに参加して様子を伺う係。ただ幻影旅団員がオークション会場を襲うはずだから戦闘員を含め3人

ここで大事なのが幻影旅団には【飛翔旅団が奪った】ではなく【十老頭の陰獣と呼ばれるやつらが持っていった】と伝えること

モミジさんと私は不測の事態に備えて待機

何か質問は？』

「はーい」

『はいサクヤ』

「なんで飛翔旅団が奪ったって言わないの？」

『今回は予言ができる念能力者がいる、オークションの危機に十老頭が動かないはずがない。陰獣に罪をなすりつけるのは単純に面倒だから。幻影旅団と潰し合いをしてあわよくば共倒れ的な』

「ふむ、妾らは高みの見物と言うわけか」

上品に口元を袖で覆って笑うモミジさん、厄介事は少ない方がいいからね

「その情報は何処からですか？」

「俺だよ、幻影旅団が動くと言うことは旅団の知り合いから聞いたから間違いない」

「なるほど…」

「お嬢と団長は待機している間何をするんだ？」

あ、副団長いい質問

「ルカは宝、妾は競り合いの付近で待機じゃ。もし其方等に何かがあったら向かえるようになっておるから安心せい」

『八咫烏には幻影旅団の行動を観察してもらう、前にあげた赤い通信機のイヤリングは持ってる？あれで連絡を取り合うから忘れないでね

ない人は言ってくれれば配布できるから

他に質問は？』