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04【最終選別】 ページ5

「この藤襲山には、鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼達が閉じ込められており、外に出ることはできません」

「山の麓から中腹にかけて、鬼どもが嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございます」

「しかし、ここから先には、藤の花は咲いていませんから鬼共がおります」

「この中で7日間生き抜く。それが最終戦別の合格条件になります」

「「では、いってらっしゃいませ」」


街に降り、藤襲山を知っている人を見つけるのは一苦労した。


大体の道や場所を教えてもらえば、怖いくらい満開の藤の花があった。


『...今から七日間か...』


それはもう、深いため息をつくしかなかった。


山に入れば、本当に藤の花が咲いているところを見ることはなかった。



静かに目を閉じれば、スンッと鼻を動かし、ピクッと耳を動かす。


『...みぃつけた』


目を開け先ほどとは違い、良く目が利く。


素早く翻し走り出し刀に手をかける。


「ヒッヒッヒ...人間だァ...」


涎を流す汚らしいそれは鬼。だがこちらを振り返った瞬間、嫌そうな顔をした。


「人間の割には、獣の匂いがするぞ」


スンスンと鼻を動かす鬼に、私は伸びた牙を静かに舐める。




『正解』


呼吸を使うまでもない


私は一気に間合いに入り、鞘から刀を一気に抜いた。


断末魔と共に首が落ちる音がした。


『ワタシは、猫だからね』


チリンと、鈴の音が鳴った。

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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時

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