ロケット団でスクールの生徒です【ポケモン】 (ページ18)

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17.サプライズぶっ壊し作戦 ③ ページ18

朝。A…いや、ルシエは待っていた。元気な若者が相手だ。いつ来るか分からない。(Aも12歳なので25歳のコジロウ達と比べれば十二分に若いが。)
コジロウ達は拠点でメカの開発に勤しんでいる。水陸両用車を開発中で、中々難しいらしい。

あとはジャリボーイが来たらウザい人になりきろう。……ただ、それだけだ。

◇

さて、ジャリ達が(・・)来た。

「はーい、どうも！ジャリボーイ！」
「Aはどこだ？」
「さて、どこだろね。教える前に君のだーいすきなバトルをしようか～」

アァ、何てことだ。私でも守れるカンタンな約束なのに。あは、なんてダメな子だ。

「それと、約束は守らないとダメだよ～？」

「「「！？」」」

「多分…あの木と茂みのあたりかな？気配ダダ漏れだよ～！？赤黄ジャリボーイとォ、緑と青、それと白のジャリガール、あとは先生かなぁ！？」

「……。」

「まぁ、見学する分には良いけどね～！も～し乱入なんかしてきたら……

二度と、Aちゃんとは会えないだろうけどね！」

私がスクールに行かなければ良い話だ。

「……から……せ。」

「ん～？」

「バトルをするから、勝ったらちゃんとAを返せ。誰にも乱入させないから…！」

アァ、この子の絶望した表情が見たい…！ルシエの正体を知ったら、どんな愉快な顔になるだろう。Aは目の前にいる非道なロケット団員だと知ったら、どんな面白い顔になるだろう。

アァ、試してみたくて仕方がない。でも、今はまだ我慢だ。これは全てロケット団の…サカキ様の為だ。サカキ様の為に、今まで様々な正義の悪を働いてきたがやっぱりこの方法は良い。全てが終わった後のネタばらし。絶望と後悔と憎しみが滲み出る負犬の表情。この時を楽しむ為に他の作戦も考えていたが、こうも上手くことが運ぶと試せなくなりそうだ。

……ここまでトントン拍子に上手くいくと嫌な予感もしてくるが。

「そうだね！じゃあ、君のピカチュウとAちゃんをかけていざ勝負だ～！」