ロケット団でスクールの生徒です【ポケモン】 (ページ17)

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16.サプライズぶっ壊し作戦 ② ページ17

口元をそれっぽくテープでグルグル巻きにされたリーリエ達がモゴモゴ言っている。
それを見たサトシ達。

「リーリエ達を離せっ！」
「お前がルシエか！？」
さーて、アローラでの初・口上だ！！

「なんだかんだと聞かれたら
答えてあげるがロケット団！
光輝燦然(こうきさんざん)・百折不撓 (ひゃくせつふとう)哀しきこの世に差す一筋の悪の光ルシエ！
ロケット団、参上！」
『サッザーン！』

「はーい合流完了ー！」
「お前らのお友達…Aちゃんは俺達が誘拐しましたー！」
「助けて欲しくばサトシ君、明日きみ一人でポケモン達の決闘場に来てね！時間はいつでも良いよ！」
『おミャーのルガルガンとの思い出の場所といえばわかるからニャ？』
そうルシエ達はまくし立てて、

「じゃ、そんな訳なんで帰る！」

言うだけ言って去って行った。

「あ、待て！」

サトシ達は追いかけたが、既に彼らはサザンドラに乗って飛んで行った。

「ウォーグル、ロケット団のサザンドラを追え！」
ククイ博士もウォーグルに追わせた。
…が、

「なんか後ろから来てるっぽいぞー」
「ちょっとA～！あのウォーグル速いわよー！」
「はー？打ち落とせば良いじゃん。サザンドラ、りゅうのはどう」

◇

重苦しい空気が流れていた。
その日の授業はサトシの特訓になり、終わった。昨日行った飾り付けを取りながら、ため息混じりに何人かが喋る。

「準備したのに。せっかく……。」
「Aが変なことされてないと良いけど……。」
「相手はロケット団だそ！？」
「それに、あのサザンドラ、なんだか見覚えが……。カキとAのバトルで……？それとも別個体？」

◇

「とりあえず第1段階はうまくいったな。」
「流石にジャリーズも声だけじゃAのこと分からなかったわね。」
「顔でバレると思ったのだが…。何とかなったな。」
「まだ会ってからあまり時間が経っていないからなじゃないか？」
『ソーナンスッ！』
『ジャリンコのポケモン中々強いけど本当に一人で大丈夫なのニャ？』

「ねぇ、君たちさ、本当に私が正直にバトルするとか思ってる…？」

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光輝燦然…強く鮮やかに光輝くこと。

百折不撓…何度失敗しても志を曲げないこと。