ロケット団でスクールの生徒です【ポケモン】 (ページ15)

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「私は引き下がりませんよ……その、知り合いがロイヤルマスクのファンなんです」

それを聞いてククイ博士もといロイヤルマスクは、困ったような顔をして黙る。

「……バーネット博士、この事知ったらどう思うでしょ～？自分にとっての王子様に、両方から隠し事されてたんですよ？」

バーネット博士は良い人だし、「やっぱり！流石私の夫！」的なノリで流すだろうけど、この人はどこまで物事をポジティブに考えられるだろうか。

「ぐぐぐ…仕方ない。多分バーネットは俺の正体をバラしてもそこまで動揺しないだろうけど……す、するかな？あ、いや、可愛い生徒のためだ」

ペンを渡す。

「ふぅ、ありがとうございます。それと、名前はコジロウさんへって書いて下さい。」

「おう、えっと、コジロウさんへロイヤルマスク……っと。ハイ、特別だからな？」

何も思わないのかこの人は…。ダメ元だったのに…。
「あっ！」
流石に気付いたか…！？
「これ俺のバトルビデオの中でも一番古いやつだよ。コジロウさんにいつもありがとうって伝えといてくれ」
もしやコイツ…！ロケット団の口上をしっかりと聞いていないのか…！？だからコジロウと聞いてピンとこないのか！？そうなのか！？なんてことだ…！？

「分かりました。ありがとうございます！」
…ちょっとイライラする。

◇

そのあと、コジロウは所有物に覚えのないサインが入っていて相当驚き、喜んだそうな。

「そういえば私は、どうしてアイツのためだけにククイ博士と交渉を…？」
コジロウに見せてやりたくてやったのは、そうだけど。任務と関係無いし……あれぇ？