ロケット団でスクールの生徒です【ポケモン】 (ページ2)

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1.プロローグページ2

マトリ(オカッパメガネの人)は珍しく通信室に向かい走っていた。アローラにいるあの二人に機密の連絡をする為に。

確かにあの二人は今でこそ地位は低いが、____サカキ様に忘れられるくらいには地位が低いが____養成学校ではかなりのエリートだった。もし、珍しいピカチュウを捕獲するという任務がなければ、今頃私の座など奪われていただろう。

そんな二人のもとに一人の幹部が向かうこととなった。
歴代最年少幹部、A。12才の女児。
彼女はロケット団員同士の間に生まれた子だったので、両親の影響でロケット団に入団した。両親が幹部とその補佐だったこともあり、採用試験なしで10才(成人)で入団。そこからたったの2年で幹部にまでのぼりつめた。

サカキ様の彼女への評価は高い。
幼い頃からロケット団をみてきたので、忠誠心が高いことが理由だ。

いや、高過ぎる。

サカキ様が望むならなんでもする。非道の限りを尽くす。コレに関しては個人的に正義の悪のロケット団の方針に対して少し不満だ。

とても12才だとは思えない。彼女には生まれついてからのとんでもんない悪の才能があるのだろう。

何度かやり過ぎて雲隠れのために地位が落ちりしたこともあったが、すぐに這い上がって来る。這い上がってくることに、サカキ様も喜んだ。

「規格外の幹部がそちらに向かいます。まだ12才なのですが。繊細は資料を送るのでそちらで確認してください。……それから、彼女は少し手段が非道すぎるところがあります。その時は止めるか阻止するかして下さい。」

______マトリは心の中で、彼女が彼らによって優しさを学ぶことを望んでいた。

「……悪の組織なのに、私は一体何を考えているのでしょう」

誰も答えることの無い質問をこぼしつつ、マトリは通信室の扉を閉めた。