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その後、ブチギレたマイキーと幹部達の手によって不良は面影も残らないくらいボコられた。Aは不良が握っていた自分のマスクを手でパッパッと払ってつけ直す。
やはりこういうモブはボコられる運命なのだ。それも知らずに来るなんてつくづくツイてないヤツだな馬鹿が、としっかり心の中で罵っておいた。先程まで怯えていたのは気にしないでやってほしい。
空は紺色に近くなってきている。そろそろ帰らねばマズいだろう。愛しの布団が彼女を待っている。それから忌々しき宿題も。
「そろそろ時間ヤバいんで…帰りますね」
「なら送ってくよ。良いよなお前ら」
「いーよ。そもそも連れてきたのは三ツ谷だもんね。後でトばすから戻ってこいよ〜」
じゃーね、A♥と笑顔で手を振るマイキーに手を振り返し、階段を下りる三ツ谷の後を追った。
こんな時間帯まで出歩くのは幼少期以来のことで、なんだか全てが新鮮に感じる。自分がまさか憧れていた人のダチになるとは思ってもみなかったが、こんな刺激も悪くない。
「ごめんな」
ふと、立ち止まって三ツ谷が言った。周りが暗いせいで顔に濃い影が被さり、表情は読み取れない。
先程のことについてだろう。別に気にしていないが、連れてきた身としては自分を許せないといったところか。優しすぎるが故に、彼はそういうところがあるのではと薄々感じてはいたからわかる。
「謝ることあらへんよ。案外楽しかったし」
「それは良かったけどさ……。オレ、一さんのこと守ってやれなかったじゃん」
「あれは目を付けられた私が悪かった。それじゃ駄目なん？三ツ谷君が私を守ろうとしてくれたのは嬉しかったしね」
「……そうか？」
「そ。だから気にしなくていいよ」
な？とAが微笑みかければ、観念したように三ツ谷はため息をついた。そしてまた静かに歩き始めた。帰路は心なしかさっきよりも明るく感じる。
「まあ、一さんが無事で良かったよ。思ってたよりマスクの下が綺麗でビビったしな」
「……貴殿はスパダリか？」
「は？」
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甘川カズ子(プロフ) - コメ欄が最高すぎたので読もうと思いますありがとう☺️ (9月1日 10時) (
レス) id: 78f9ccd2f5 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - クッソイケメンじゃん。聞いてねぇよ。まさかめちゃくちゃイケメンとは、思わんやん。やべぇ好きだわ… (2021年7月30日 17時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 柳さん» おつかれサマンサ(違うそれは別のネタ) (2021年7月30日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 堕ちたわ。うんもう、夢にまで出てきた。 (2021年7月30日 17時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 『夏祭り』が終わったら続編いきます (2021年7月28日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時：2021年7月22日 13時
