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ピリリリ ピリリリ
予めセットしておいた携帯のアラームが鳴った。現在時刻６時半。布団を退け、欠伸をしながら立ち上がる。昨日のどしゃ降りが嘘のように外は晴天で、自然と清々しい気分になる。
着替えようと辺りを見回すと、寝る前にはなかったはずのセーラー服が畳んで置いてあった。手に取ってみるとシワ1つない。三ツ谷がアイロンをかけてくれたのだろう。
カーディガンを肩から下ろし、服を脱いでセーラー服に袖を通す。ファブってくれたのか良い匂いだ。髪ゴムを手首に通すだけ通し、マスクは置いたままドアを開けた。
「……起きてんのかな」
「起きてるぞ」
「わっ…！？脅かさんとってや……。まあでも愚問だったね」
妹２人の朝食を作らなければならない三ツ谷が早く起きないわけがない。そういえばそうだった。もしかして家事全般やっているのかと聞くと、まあなと当然のように返された。敵わない。
「何か手伝えることある？あ、制服ありがと」
「どういたしまして。そうだな、ルナマナ起こしてきてくれないか？……起きなかったらルナはオレに任せろ」
遠い目で明後日の方向を向かないでくれ。いわく、寝起きのルナは苦手なのだそう。たとえ苦手でも来客に寝起きのルナの相手をさせる気はないと三ツ谷は言い切った。
それなら……と、Aはルナとマナが寝ている部屋の襖を開ける。多少寝相は悪いが、気持ち良さそうに２人が眠っている。この可愛らしい妹達の片割れがそんなに怖くなるのか？と思うが、兄が言うならそうなのだろう。
「起きてー。朝やでお二人さん」
２人の身体を揺さぶる。んん……とマナが唸り、ゆっくりと目を開けた。しかしルナは何の反応も示さない。
「おはよぉ、お姉ちゃん」
「おはよう。お兄ちゃんが起きろってさ」
「わかったぁ……」
眠たそうにマナは部屋を出た。しかし問題はルナの方だ。起きる気配が全くないわけではないのだが……。起こしたら地獄を見るような気配がする。Aは笑顔で三ツ谷に丸投げすることにした。
(安心しろ、君が台所に残してきた家事は私がやる。本当にごめん！頼りにしてるで！)
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甘川カズ子(プロフ) - コメ欄が最高すぎたので読もうと思いますありがとう☺️ (9月1日 10時) (
レス) id: 78f9ccd2f5 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - クッソイケメンじゃん。聞いてねぇよ。まさかめちゃくちゃイケメンとは、思わんやん。やべぇ好きだわ… (2021年7月30日 17時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 柳さん» おつかれサマンサ(違うそれは別のネタ) (2021年7月30日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 堕ちたわ。うんもう、夢にまで出てきた。 (2021年7月30日 17時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 『夏祭り』が終わったら続編いきます (2021年7月28日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時：2021年7月22日 13時
