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2人を見つけ、花御が戦闘体制に入ったことを見逃すはずもなく、2人はどちらからと言うわけでもなく走り出した。
その後ろを鋭利な刃物と化した木々が追っていく。術者が追ってきていないうえに、明らかに自分達より等級が高いため反撃は難しい。
当たれば即アウト。森を抜け、建物の屋根に跳び移り、木々から逃げ続ける。
そんな2人に追い討ちをかけるように、数多の木々が2人と建物を囲うように生えてきた。偶然にも、その建物の近くには伏黒と加茂がいた。
「!!狗巻先輩達!?」
「恵!?」
「『逃 げ ろ』」
狗巻の呪言を受け、伏黒と加茂も走り出した。2人の立っていた場所には木々が刺さり、それでもなお木々は4人を追い続けている。
「何なんだアレは!?」
「エマージェンシー!!とにかく逃げるんや!!」
「ツナ!!」
曲がりくねった順路を走り抜け、門が見えた所で__その門を突き破り、鋭利な木々が4人を挟み撃ちにした。
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少し離れた所では、ズズン…という音を聞きながら組屋が立っていた。その右手には斧が握られている。
「おっ、派手にやってんなぁ。でもなぁ呪霊はなぁ 死んだらなんも残んねぇからなぁ。なんも作れねぇ よっ なぁ!!」
と、呪符が貼られた釘を斧で打ち込んだ。
「これでいいんだっけ…。あぁそうだアレだ。
『闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え』」
組屋が帳を降ろすための呪文を唱えると、晴天に墨汁を垂らしたかのように辺りが包まれていく。
「おぉよしよし。楽しみだなぁ、ハンガーラック」
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匿名希望:我妻さん(プロフ) - 今ね、光都ちゃんと08くんの絵描いてる。うゅ…むじゅい…… (2021年5月28日 21時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 柳さん» m9(^д^)プキャーwww (2021年5月28日 21時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 麗音くんw (2021年5月28日 21時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年4月19日 19時