夜の皇帝となれ ２

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「あら お出迎え？気色悪い」


「乙骨いねぇじゃん」


そう言ったのは、この前東京校に文字どおり殴り込みに来た２人。禪院真依と東堂葵だ。


「うるせぇ早く菓子折り出せコラ。八ツ橋 くずきり そばぼうろ」


「しゃけ」


「腹減ってんのか？」


「怖…」


そう言って箒を握りしめたのは京都校３年 西宮桃。特徴的なツインテールをした金髪の少女だ。


「乙骨がいないのはいいとしテ、１年３人はハンデが過ぎないカ？」


「あﾞん？」


「ロボだ、ロボがいる！！」


どこからどう見てもロボな彼は京都校２年 究極(アルティメット)メカ丸。


「呪術師に歳は関係ないよ。特に伏黒君。彼は禪院家の血筋だが宗家より余程できが良い」


「チッ」


「何か？」


「別に」


陰陽師風の制服に身をまとった彼は京都校３年 加茂憲紀。御三家の１つ、加茂家の人間だ。


「つかウチがいる時点で歳もクソもないよな」


「まあまあ」


そう苦笑いしながら２人を宥めたのは、生粋の五条ファンである三輪霞だ。


「はーい、内輪で喧嘩しない。まったくこの子らは」


「あれ、歌姫さん。ウチのこと覚えとる？」


「覚えてるわよ。久しぶりね、帝夜ちゃん」


顔に大きな傷跡がある京都校引率の女性は準一級術師 庵歌姫。どうやら宵蔵とは知り合いのようだ。


「で、あの馬鹿は？」


「悟は遅刻だ」


「悟(バカ)が時間通りに来るわけねーだろ」


「誰もバカが五条先生のこととは言ってませんよ」


「こればっかりは共通認識としか言えへんな」

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