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して、五条と宵蔵は割とあっさり見つかった。
「伏黒、あれ五条先生じゃね」
「……本当だ」
次に2人が目撃したのは、クレープを食べながら歩く五条と宵蔵の姿だった。包み紙を見るに、大通りに面した割と有名な店のクレープだ。
クリームとティラミスにマカロン、チョコスプレーまで振ってマシマシにしたもの。子供の夢かと思うようなクレープを持って、もしゃもしゃ食べながら歩く、190cmはあろうかという大人の姿。
それとは対照に、チョコバナナが挟まれた生地に追加でチョコクリームをのせただけ。シンプルなクレープを持って、はむはむ食べながら歩く、180cm近くある大人の姿。
そんな2人の姿が、そこにはあった。
「すげぇな伏黒。やろうと思ってできるかあれ」
「いやまずやろうと思わねぇよ。宵蔵さんのぐらいが丁度いいだろうが」
「なんか呪術的な訓練とかじゃねぇの?」
「あれで強くなるんだったら苦労しねぇよ」
一定の距離をとりながら、クレープを食べる大人2人を尾行する2人。不思議の街、秋葉原においても、その光景はかなり浮いているだろう。
やがて、五条はクレープを食べ尽くすと、宵蔵がまだ食べているのを見つつ、随分と古びた店の前で止まった。
「……真空管専門店」
虎杖の音読した看板に、伏黒は怪訝そうな表情を浮かべる。五条はしばし思案すると、宵蔵を置いてごちゃごちゃした佇まいの店内へと踏み込んでいく。
「また随分マニアックな店に入ったな」
怪訝な顔の伏黒。一方、虎杖は首をかしげた。
「っつーかぶっちゃけ真空管って何?名前は聞いたことあるけど」
「電気部品だよ。古いラジオとかオーディオとかに使う」
「五条先生ってオーディオマニア?」
「いや、音楽は聴けるならYouTubeでもいいタイプだろ。たぶん宵蔵さんも」
「あー、そういうイメージだな」
などと話していると、宵蔵もクレープを食べ尽くし、紙袋を持った五条が店から出てきた。何か購入したらしい。
「やべ、見失うぞ」
路地を曲がる五条と宵蔵の背中を、虎杖が追い、伏黒も続く。
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柳(プロフ) - よう、レオン久しぶりだなぁ。元気にしてたか?無理すんなよbyレオンパパ&主 (2021年2月15日 18時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 柳さん» 「逆に聞くけどよ、俺がみっくんをやると思うか?みっくんは俺の旦那なンだよ」 (2021年2月15日 3時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - みっくんを旦那に貰おうと思ってます。よろしいでしょうか?(レオン君の反応見てぇ…) (2021年2月15日 0時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 柳さん» 「母さんが嫁になってくれるかは柳ちゃんが一番よくわかっとると思うで?」「僕はかまわないけど……ねぇ?」「な、父さん」 (2021年2月14日 1時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - レオン君を嫁にしたいんですけどいいですか?(((( (2021年2月14日 0時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年1月23日 23時