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ある日の日常 ページ4

長い夏休みも終わりを迎え、つい先日始業式が行われた。その日は朝っぱらから殴られるわ灰谷兄弟に振り回されるわで大変だったのを覚えている。


まあその代わりAとのオソロイができたわけではあるが……。何にせよ今度灰谷兄弟に会ったときは一発入れておかねばならないな、なんて考えながらマナのリクエストで作ったクッキーを袋に詰めた。


「オマエら今日は早ぇんだな」


「うん、日直だもん。早く来いよーって先生がうるさいから早く行ってあげるの」


「そーか、偉いなルナ。マナはそれについていく感じか?」


「そーいうこと!」


「ならせっかくだし兄ちゃんも早く出るワ」


準備万端のランドセルを2人に背負わせる。三ツ谷も傍に置いていた通学鞄を肩にさげ、戸締まり確認をしてから3人仲良く家を出た。


途中までは同じ道のりなので今日の晩飯のリクエストを聞きつつ歩き、分かれ道からは1人ゆっくりと歩く。まだ朝部をしているであろうこの時間に出るのは何しろ久しぶりで、特に急ぐ理由がないのだ。


首にかけたヘッドフォンを何となくして、適当に音楽を流してみた。学校に着いたら次のコンクールの課題でもしよう。どうせ誰もいないだろうから。


((にのまえ)さんも来るの遅ぇしな……)


一応2人分詰めてきたクッキーをいつ渡そうかと歩く自分が女子のように思えてきて少し恥ずかしくなった。それでも学校には着いてしまうもので。靴を履き替え、一番乗りであろう教室に向かう。


だがどうやら一番乗りではないらしい。というのも、教室からチョークの音がするのだ。先生が何か連絡物でも書いているのだろうか……と教室の扉を開ける。と、


「えっ」


「は?」


真っ先に目が合ったのは黒板に大層な絵を描いているAだった。しかも目が合わなかっただけで、彼女の席に座ってそれをニヤニヤと眺める先生もいる。一体どういう状況だ。


「よー三ツ谷ー、早ぇーなオマエ」


「いや何してるんスか先生」


「何って……人間観察?」


「嘘つけェ!私が描いてるのめっちゃニヤニヤしながら見とったやん!からかっとるだけやん!」


「……あー、なるほどな」


大体状況はわかった。

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匿名希望:我妻さん - 書き疲れたのでここから先は一ちゃん視点をご覧くださいませ (2021年12月1日 19時) (レス) id: 3afba90bb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年9月17日 21時

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