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日韓預言者新聞の人がロンの足を踏んだらしく、文句を言った。
それが聞こえたロックハートがこちらを向くと、ハリーを見つけてしまい、連れ去られてしまった。
Aから見たロックハートは、ナルシストそうで、苦手な人だった。
ハリーと一緒に写真を撮ったり、演説をしている中で聞こえてしまった。
「私はホグワーツ魔法魔術学校にて、『闇の魔術に対する防衛術』担当教授職をお引き受けすることになりました！」
呆然とするAの周りの人はワーと沸き、拍手をした。
どんな人が担当教授になるのかと思ったら、あの本の著者本人だったのか…、とAは驚きつつ、残念に思った。はっきり言って、新学期からの防衛術には期待できなくなったからだ。
どうにかこうにか自分たちの本を買い、アーサーさんと双子とAは一緒に店の外に出ようとした。
途中でロンたちが立ち止まっている。
「何してるんだ？ここはひどいもんだ。早く外に出よう。」
「これは、これは、これは、…アーサー・ウィーズリー。」
目を向けると、ドラコの後ろにルシウスがいた。
ルシウスはウィーズリーのことを皮肉っぽく嫌な言い方をし、「魔法使いの面汚し」とも言った。
アーサーとルシウスが静かに言い合っているのを見ていると、ルシウスの目がAの方を向いた。
「おや、Aではないか。もう随分と会っていないが、ご両親はお元気かい？」
「お久しぶりです、ルシウスさん。はい。とても。」
Aのいつもきれいな背筋が、さらにピンと伸びる。
「ノーラン家もこんな家の人間と積極的に関わり、面汚しになろうとするとはねぇ。」
「ノーラン家はマルフォイ家とは異なり、血にこだわりを持っておりませんので。それよりも、森の方が何倍も大事ですわ。」
「…珍しくもない動物ばかりいるあの森が、か？」
「はい。魔法動物の研究に貢献しておりますし、頻繁には採取させておりませんが、我が家の動物たちから採取した素材は上質であると評判ですの。」
Aは口元に手を当てながら、ルシウスに臆することなく答える。
そんなAがまるでオークリーのように見え、苛立ったルシウスの口元がピクっと痙攣した。しかし、彼はその苛立ちを抑え、アーサーに向き直る。その視線は、グレンジャー夫妻の方に向いている。
「…ウィーズリー、こんな連中と付き合っているようでは…君の家族はもう落ちるところまで落ちたと思っていたんですがねぇ。」
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作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
