57 ページ7
Aのおかげで、ハリーが来た日よりも庭は綺麗になっていた。
両親に、ウィーズリー家と一緒に教科書を買いに行くことを伝えると、水曜日の朝にお金を持っていくと返事が来ていた。
水曜日は皆は朝早くに起こされて、朝ごはんを食べていると、暖炉がある方からオークリーが来た。
「おお、オークリー。」
「おはようオークリーおじさん！」
「おはようお父さん。」
「おはようA、皆。…おや、君は？」
オークリーはハリーを見つけて問いかけた。
「ハリーです。ハリーポッター。」
「ああ、君が。Aの父のオークリー・ノーランだ。よろしく。」
オークリーに手を差し出され、ハリーは慌てて手を拭いて握手した。
「A、これを。」
「わざわざありがとう。」
「では、失礼するよ。アーサー、モリー、Aをよろしく頼む。」
「ええ！もちろん！」
オークリーはその返事を聞いて、暖炉の方へ行き帰っていった。
朝食も食べ終わり、コートを着込む。
ハリーは初めての煙突飛行粉らしく、緊張していた。
Aはジョージの後にダイアゴン横丁に着いた。
「ハリー大丈夫かしら…。」
「大丈夫だろ。そんな難しいもんじゃないさ。」
アーサーが来て、ハリーが次に来るといっていたが、次に来たのはハリーではなくパーシーだった。
「おや、ハリーは？」
「やっぱり来てなかったか。ハリー、むせてて、うまくダイアゴン横丁って言えてなかったんだ。」
「…それは大変だな。」
その間にジニー、モリーも来た。
モリーは半狂乱でアーサーにパーシーが先ほど教えてくれたことを伝える。
「遠くに行っていないことを願うしかない。まずはハリーを探さなければ。」
ダイアゴン横丁の通りに出て、人ごみの中、まとまって歩きつつハリーを探す。
少し歩いていると、グリンゴッツの階段のところに、ハグリッドと一緒にいるハリーが見えた。
「パパ、ママ！ハリーだ！」
ロンがそこを指さしながら声を上げ、アーサーはそちらを見ると走り出した。
Aたちもそれに続いて駆け出す。
「ハリー、せいぜい一つむこうの火格子まで行き過ぎたぐらいであればと願っていたんだよ…。モリーは半狂乱だった。今こっちに来るがね。」
「どっから出たんだい？」
「…
「すっげぇ！」
ハグリッドが言った場所を聞いて双子は叫び、ロンはハリーを羨んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
