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夏休みはあっという間にやってきた。
スネイプ先生からはまた課題が出された。今回は2種類だったがどちらも調合が難しい上、完成に長い期間がかかるものだった。
Aはこの課題を通してどんな知識が増えるのだろうと、わくわくしていた。
ハリー、ロン、ハーマイオニー、ジニー、フレッド、ジョージ、Aは一つのコンパートメントにぎゅうぎゅうになりながら入り、爆弾ゲームや花火をしたり、武器を取り上げる練習をしたりして楽しんだ。
ハリーは武装解除術が上手くなっていたが、何度やってもAに勝つことは1度もできなかった。
「ジニー、パーシーが何かしてるのを、見たよね？パーシーが誰にも言わないように口止めしたって、どんなこと？」
キングズ・クロスに着く直前、ハリーがそんなことを言った。
ジニーはくすくすと笑って、衝撃的なことを言った。
「あのね、パーシーにガールフレンドがいるの。」
「え！？」
「なんだって！？」
「レイブンクローの監督生、ペネロピ―・クリアウォーターよ。」
どうやら、ジニーはパーシーとペネロピ―が空き教室でキスしているところにたまたま出くわしたらしい。
あのパーシーが…とAは開いた口が塞がらなかった。
「みんな。パーシーをからかったりしないわよね？」
「夢にも思わないさ！」
「絶対しないよ！」
心配そうに聞いたジニーに対して、フレッドとジョージは「面白いことを聞いた」という顔で答えた。
ホグワーツ特急はキングズ・クロス駅に到着し、列車を降りる。すでにモリーやエラたちは到着しており、子供たちが来るのを待っていた。
Aは家族の下に行く前に、フレッドとジョージに向く。
「じゃあ、また夏休みに会いましょう。」
「うん。手紙も送るよ。」
Aは背伸びをして、フレッドとジョージは少しかがんで唇を重ねた。
それを見てしまったそれぞれの家族は様々な反応を見せた。
ジニーやロン、アーサーはフレッドとジョージをからかい、モリーは真剣なトーンで「大切にするのよ」と言った。
キースとエラはAはもう大人なんだと感動していた。オークリーは顔には出さないもののショックを受けており、最終的に夕食まで一言も喋ることができなかった。
今年はいろいろと大変な一年だった。
来年はもっと楽しい、良い一年にしたいと思いながら、眠りについた。
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作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
