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「あたし…どうなっちゃうの…？」
「聞くかい？君の、悲しい結末を。」
「…あたしは死んじゃうってこと？…ねえ！そうなんでしょ！！」
「よくわかってるじゃないか。哀れなおチビちゃん。」
「ジニー、いやよ！ジニー！」
Aは気を失ってしまいそうなジニーに呼びかける。
リドルはそんな二人を冷ややかに見守っていた。
ジニーは次第に声を出すこともなくなり、体の力が完全に抜けきり、意識を失った。
「そんな…そんな、ジニー！」
「まだ息はあるさ。さあ、まだまだ時間はある。少し話をしようじゃないか…A。」
「…あなたと何を話すっていうの？」
リドルを睨むと、リドルは鼻で軽く笑い、片方の口角を上げた。
「僕は君のこともたくさん聞いたよ。君が、どれほど優秀な魔女なのかをね。毎年学年一位になるような優秀な成績、整った容姿、人の心を動かすほどの力を持ったその話しぶり、そして多くの生徒と先生たちからの厚い信頼…僕も同じような生徒だった。」
「…私はあなたとは違うわ。私はあなたのようなことはしない。」
「どうだかね。どうせ拾われるなら、君がよかったよ。そうしたら、僕はもっと早く日記から出れた。」
「…質問させて。貴方は何者なの？」
ジニーをゆっくりと横たわらせ、床に落ちていた杖をリドルに向けながら立ち上がろうとする。
しかし、Aは酷い頭痛とめまいに襲われ、杖はいとも簡単にリドルに奪われた。
「いいだろう。教えてやる。“今”の僕はただの記憶に過ぎないが、50年前はここの生徒だった。貧しくも優秀で、孤児でありながら勇敢な監督生で模範生だった。そして…」
リドルはAの杖で、空中に文字を書く。
“TOM MARVOLO RIDDLE”
もう一振りすると、その文字は入れ替わった。
“I AM LORD VOLDEMORT”
その文字を見て、Aの呼吸は荒くなる。
リドルは、Aの杖を遠くに放り投げた。
「貴方が…？」
「そうさ。ヴォルデモートは、僕の過去であり、現在であり、未来なんだ。僕こそが、魔法界のすべての人間がその名を口にするのすら恐れる、世界一偉大な魔法使いなのだ。そうだ…僕と君にはまだ共通点と、それから違う部分があった。」
Aに背を向けながらリドルは言う。
「何…？」
「まずは共通点だ。僕は学生時代、5年間も、この部屋の入口を見つけるのに費やしたんだ。君も、動物もどきになるために入学してからずっと、熱心に勉強している。」
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作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
