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「全校生徒は夕方六6時までに各寮の談話室に戻るように。それ以後は決して寮を出てはなりません。授業に行くときは、必ず先生が一人引率します。トイレに行くときは必ず先生に付き添ってもらうこと。クィディッチの練習も試合も、すべて延期です。夕方は一切クラブ活動をしてはなりません。」
マクゴナガル先生は人混みの中からAを見つけ、続ける。
「授業外での学習に関しても、厳しい制限を設けます。」
マクゴナガル先生は羊皮紙をくるくるとまとめる。
「言うまでもないことですが、私はこれほど落胆したことはありません。これまでの襲撃事件の犯人が捕まらない限り、学校が閉鎖される可能性もあります。犯人について何か心当たりがある生徒は申し出るように強く望みます。…ミス・ノーラン、少しこちらへ。」
談話室にいる者の目線がAの方を向く。
Aはそれを気まずく感じながら、ジニーの方を一度見る。彼女は離してくれそうにない。
どうしようと戸惑っていると、「ミス・ウィーズリーも一緒で構いませんよ。」とマクゴナガル先生が言ってくれた。
腕に抱き着いたままのジニーと共にゆっくり歩いてマクゴナガル先生のを場に行く。
他の寮生はAたちの事を少し気にしながらも、それぞれ話し始めた。
「先ほども言った通り、一人での行動は禁止です。個別に指導を行う時は、私やスネイプ先生があなたを迎えに行きます。ただし、6時前には終了にし、あなたを寮まで送ります。それ以外で、何か気になる点はありますか？」
「図書館に行きたいときはどうしたらよいですか？課題や勉強を進めるにはどうしても必要になってきます。」
「では、指導後にあなたを図書室に連れていきます。その時に関連書物を借りなさい。申し訳ありませんが、それ以外の時に図書室に行くことは許可できません。」
「…わかりました。」
マクゴナガル先生はその返事に頷くと、二人の顔を交互に見た。
「顔色が優れないようですね。…二人がミス・グレンジャーと仲が良かったのは知っています。このような状況になってしまいましたが、石にされた者は治すことができます。安心なさい。」
「…私、今朝、図書室でハーマイオニーに会ったんです。なのに、私…」
「ミス・ノーラン、あなたのせいではありません。あなたも石になっていた可能性だってあったんですよ。」
そう言って、マクゴナガル先生は肖像画の裏の穴から出て行った。
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作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
