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さらに時間は過ぎて、4月に入った。
2年生は3年生で選択する科目を決める課題を渡されたらしく、Aのところにも何人かが尋ねに来ていた。
今はハリーとロン、ネビルの相談を受けているところだった。
「Aは何を選択してるの？」
「魔法動物飼育学、古代ルーン文字学、数占い学の3つよ。」
「どうやって決めた？」
「キースが全科目登録していたから、それぞれどんな教科なのか教えてもらったわ。」
動物は好きだったし彼らのことをもっと知りたいと思っていたため魔法動物飼育学は選択することはもともと決めていた。古代ルーン文字も、自分の読める書物が増えたら学べる幅も増えると考えて取ることに決めた。
占い学、数占い学、マグル学からどれを選択するのかは悩みどころだった。
キースから詳しく話を聞いた上で、マグル学よりも占いの方が面白そうで興味があった事、結果が不正確な占い学よりも数字を使い、占者に左右されない数占い学の方が自分の性格に合っている事をから数占い学を選択することにしたのだった。
「僕、親戚から数占い学と古代ルーン文字を勧められてるんだ。でも、なんだかどっちも難しそうで…。」
「ルーン文字は語学で、数占いは算術って感じかんな。」
「…どっちも苦手だよ。」
「だったら、他の科目を取った方がいいかも。」
三人は選択科目のリストを睨む。
恐らく、魔法動物飼育学、マグル学、占い学で迷っているのだろう。
「魔法動物飼育学はどんな教科？」
「その名の通りね。魔法動物と触れ合いながら、彼らの特徴や扱いを学ぶの。動物とか自然が好きだったら楽しいと思うわ。」
「マグル学は？」
「魔法を使わないマグルの生活について学ぶそうよ。生まれてからずっと魔法界で過ごしてきたキースはマグルの生活は驚きの連続だって言ってたわ。」
ロンとハリーはアーサーのことを思い出し、納得した。
マグルの世界で長く過ごしてきたハリーから見ても、魔法界とマグル界は違いすぎる。
「うーん…飼育学は取ろっかな…。」
「僕もそうする。この中で唯一面白そうだからね。」
嫌味っぽくそう言ったロンにAは苦笑いする。
ロンとハリーの中では、古代ルーン文字と数占いの選択肢は消えたらしく、マグル学と占い学のどちらを選択するか悩んでいた。ネビルは親戚の進めるものを選択するかどうかまだ迷っており、他の人にも話を聞きに行った。
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作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
