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危ない、そう思ったとき、ハリーが叫んだ。なんと言っているかは、わからない。知らない言語だった。
しかし、その叫びが通じたかのように、先ほどまで怒っていたヘビがおとなしくなった。
ハッフルパフ生は怒って大広間から出ていってしまい、ヘビはスネイプ先生によって黒い煙を上げて消された。ハリーはロンに連れられ、ハーマイオニーも一緒に出ていった。
セドリックとは別れ、フレッドとジョージのところに行く。
周りの生徒がヒソヒソと話しているのは心地の良いものではなかったので、三人も大広間を出ることにした。
「ハリー、ヘビと話せてる感じだったな。」
「つまり、あいつはパーセルマウスってことだ。そして、サラザール・スリザリンの子孫の可能性が出てきた。」
「…彼は継承者じゃないわ。」
「もちろん。ハリーなわけがない。」
**
後日、新たな犠牲者が出た。
決闘クラブの時、ヘビに迫られていたハッフルパフ生、ジャスティン・フィンチ・フレッチリーとほとんど首なしニック二人だ。
多くの生徒はハリーを避けた。みんな、どうにか彼の癇に障らないように必死だった。
フレッドとジョージがそんな面白いことを見逃すはずがなかった。
「したーに、下に、まっこと邪悪な魔法使い、スリザリンの継承者様のお通りだ…。」
そう言いながら、ハリーの前に立ち、廊下を行進する。また、フレッドは「次は誰を襲うつもりか」と大声で尋ね、ジョージはハリーと出会ったときに大きなにんにくの束で追い払うふりをした。
真面目なパーシーはそんなふざけを怒り、ジニーは涙声で止めた。
Aは気を遣うことも避けることもなく、ただただ今まで通りの態度でハリーに接した。
ハリーには彼らの行動がありがたかった。
フレッドとジョージのふざけは自分がスリザリンの継承者だということは馬鹿げたことだと考えているのだと思えたし、Aと一緒にいるときは、ひそひそ噂されていることを忘れられたのだ。
「Aは、クリスマス休暇どうするの？」
クリスマス休暇が数日後に迫ったある日、談話室の机で課題をするAにハリーは尋ねた。
「先生たちと話して、今年は残ることにしたわ。その方が勉強が進められる。」
「そっか！今年はAともクリスマスを過ごせるの、嬉しいな。」
「私もみんなと過ごせるの、嬉しいし楽しみだよ。お母さんたちには申し訳ないけどね。」
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作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
