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2限目、ギルデロイ・ロックハートは高らかに自己紹介すると、テストペーパーを配り始めた。
「30分です！よーい、はじめ！」
『1. ギルデロイ・ロックハートの好きな色は何？』
『2. ギルデロイ・ロックハートのひそかな待望は何？』
『3. 現時点までのギルデロイ・ロックハートの業績の中で、あなたは何が一番偉大だと思うか？』
このような問題が続いている。一応教科書を読んでいたAは覚えている限り答えを埋めていく。
全54問を答え終え、一応見直す。正直、あっているか否かは全く分からないが。
30分後、答案は回収された。
ロックハートはクラス全員分の答案を見ながらいろいろ話していたが、つまりはあまり皆正解していないみたいだ。
「では、授業ですが…」
ロックハートは覆いがかかった大きな籠を机の上に置いた。
芝居がかった話をした後、覆いを取り払うと、籠の中には青色の、ピクシー妖精が何匹も入っていた。
「ピクシーだわ…。」
「おや、連中のことを知っているのですか？ミス…えー…」
「ノーランです。」
「ミス・ノーラン！説明をお願いできるかな？」
「ピクシーはイギリスのコーンウォール地方に多く見られる妖精で、ありとあらゆるいたずらや悪ふざけを喜びます。その体には羽はありませんが飛ぶことができ、時には人の耳を掴んで、高いビルの上に置き去りにすることもあります。ピクシーはその甲高い声でピクシーとのみコミュニケーションをとります。」
彼らのイタズラはフレッド、ジョージの比にならない。
他の動物や植物に何かあってはいけないので、魔法省の分類としてはXXXだが、あの森にはいない。
幼い頃、好奇心で、父に無理を言ってピクシー研究者のもとを一緒に訪れたことがある。
ピクシーが生活している空間はそれはそれは酷い状態だったのを覚えている。
「素晴らしい！！完璧です！グリフィンドールに10点あげましょう！」
フレッドが「さすが」と肘で小突いてきた。
ロックハートは籠の戸に手をかける。
Aは嫌な予感がした。
「では、そんな妖精を君たちがどのように扱うか、見せてもらいましょう！」
「まっ」
「待ってください」
そう言いかけたとき、ロックハートは籠の戸を開けてしまった。
途端にピクシーが教室中を飛び回り始める。
Aはとっさに杖を取り出した。
「
呪文が放たれると、ピクシーの動きは止まり、教室は静まり返った。
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作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
