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数日後、ウィーズリー家から自分の家に帰り、残りの夏休みは以前と同じような過ごし方をした。
あっという間に夏休みは終わってしまい、再びキングズ・クロスに来ることになった。
オークリーは仕事の関係で来ることが出いなかったが、キースとエラが見送りに来てくれた。
「モリーたち、来ないわね…。」
「フレッドかジョージが寝坊でもしたのよ。」
「あり得そうなのがね…。」
もうすぐ汽車が出発するという頃に、ようやくウィーズリー家はホームにやってきた。
パーシー、アーサー、フレッド、ジョージ、モリーとジニーが走ってきて、子供達は急いで荷物を列車に詰める。Aもフレッドとジョージと一緒に汽車に乗り込む。
「それじゃあ、またクリスマスに。」
「ええ、気を付けて。」
「無理はしちゃだめだよ。」
「わかったわ。」
汽笛が鳴り、列車が走り出す。
Aはフレッドとジョージと一緒にリーがいるコンパートメントに入った。
「何があったの？」
「順番に説明しよう。まず、僕たちは皆、早起きした。鶏の声で目覚めてね。でも、皆忙しかった。何回肩にぶつかられたかわかんないぐらい。」
「ママは羽根ペンとソックスを家中探して、パパは車にトランクを乗せる時、鶏に躓いてた。」
「そんなこんなで、支度も終わり、荷物も積められ、時間も余裕で出発できると思ったんだ。でも、僕がフィリバスター花火の箱を忘れた事に気が付いた。さらに、フレッドが箒を取りに行った。」
「その後は高速道路に乗ったんだが、ジニーが叫んだ。『日記を忘れたわ！！！』ってね。」
「散々遅れてて、道路なんか走らず空を飛んだ方が早いのに、ママはそれを絶対に許さなかった。で、結局駅に着いたのは10時45分ってわけ。」
「…災難だったわね。」
「お前らの家って、ほんと面白いな。」
今朝あったことを一通り聞いた後、Aはふと思った。
「…そういえばロンとハリーを見てないわね。」
「あの二人は後から来たはずだよ。」
「ちゃんと列車に乗れてるといいけど。」
**
組分けの儀式が終わっても、ロンとハリーの姿はない。
噂では空飛ぶ車で来て、暴れ柳に突っ込んで、退学処分になったとかなんとか。
「それが本当なら、僕らもぜひ同席したかったぜ。」
「やめてよ。二人が退学なんていやよ。」
「確かに、Aを置いてはいけないな。」
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作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
