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三人が帰ってから、Aは一日の半分以上は机に向かう生活を送っていた。
図書室に頻繁に足を運び、本を読んだり、課題をやったりしていた。
おかげで、7月が終わるころには宿題の9割を終わらすことができていた。
休むことも効果的に勉強するためには必要なので、無理した生活ではなかった。
それでも、心配性のエラはいつか体を壊すのではないかとハラハラしつつ、頑張っているのを止めることもできず、見守る事しかできなかった。
8月に入ってすぐのことだった。
フレッドとジョージに先日、送った手紙の返事をココが届けてくれた。
世間話と一緒にハリーが心配という内容も書いていた。
ロンと一緒にハリーを助けに行って、今は隠れ穴で過ごしているらしい。
ハリーは荷物を没収され、窓に鉄格子がはめられていたらしい。
そんなことになっていたなんて…とAは驚いた。と同時に、現在はあの家で楽しく過ごせているのだと安心した。
残っている課題は、今週中に片付けることができる量しかない。
タイミングも良いし、来週、あちらに泊りに行こうとAは考えた。
「お母さん。」
「あら、A。どうしたの？」
「来週から、一週間ぐらい、隠れ穴に泊りに行ってもいい？」
「来週…ええ、大丈夫よ。」
「ありがとう！」
便箋に、来週そちらに泊りに行くことを書き、ココはそれが入った封筒を加えて羽ばたいていった。
**
ミミズクがバサバサと台所に入ってきて、フレッドとジョージに差し出す。
二人はパッと顔を明るくしながら受け取り、食い入るように読み始めた。
その様子を不思議そうに見ていたハリーにロンが教えてあげる。
「Aからだよ。あのミミズクはココっていうんだ。」
「ああ、なるほど。」
そう言われて、ハリーは双子の様子に納得する。
ジョージが手紙から顔を上げでキッチンにいるウィーズリー夫人に、家中に響くぐらい大きな声で言いった。
「ママ！！A、来週から一週間うちに泊まるって！！！」
「まあ、来週来てくれるのね！」
「Aが来週来てくれるの！？」
ハリーが来てから様子がおかしいジニーも、部屋から顔を覗かせて、驚きつつ嬉しそうにしていた。
「ママ、何時に来てもらう？」
「Aなら朝からでもいいわよ！」
「よしジョージ！返事を書くぞ！おいでココ！」
ココがフレッドの腕に乗ると、双子はバタバタと部屋に入っていった。
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作者名：Violet | 作成日時：2022年2月27日 18時
