【合宿編】お話7 憂鬱 ページ7
ーーーサッカー部の部員たちなどが悔しがっているなか、西谷さんと同室となってしまった私は頭を抱えていた。
どうしましょう。最悪だわ、まさかこんなことになるなんて……。ああもう、本当に嫌。なんならサッカー部部員たちに同室を譲ってあげたいくらいに嫌。…でも、さすがにそれは西谷さんが危なくなるしなぁ……。我慢するしかないのか……。
「ああっ、でもやっぱり嫌っ!!」
思わず声に出して言ってしまい、私は慌てて口を押さえる。幸い、サッカー部部員たちが騒いでいたおかげで気付かれなかったよう。
私は一人安心していると、視界の端にれ嬉しそうに空野さんと話している西谷さんが目に入った。
意外と距離が近いから、途切れ途切れではあるが会話が聞こえた。本当は盗み聞きなんて嫌だけどね。
ーーー『やったよ葵ちゃん!A姉と一緒の部屋だよ!!』
ーーー『良かったね、A!運いいじゃん!』
ーーー『うん!もう最高だよ!!よーし、絶対A姉と色んなこと話すぞぉっ!あーもう、楽しみー!』
私が西谷さんたちの会話を聞いて、最初に思ったのが、「……うへぇ」。…これである。
何あの会話怖い。私夜が怖くなったわ、今日寝れるかしら。いや、あの子のことだからずっと喋り続けて寝かせてくれないかも……。
西谷さんとは違って、逆に私は夜が来るのが凄く嫌になった。これこそ憂鬱だと思う。
「……でも、しょうがないよね」
ぽつりと呟いて、私は小さな溜め息を吐く。結局のところ、私には我慢するしかないのだ。ここで我が儘言ったってしょうがないし、聞いてくれる人だっていない。
それにしてもと思う。なぜあの子はあそこまで喜んでいたのだろう。私と一緒になるだけだって言うのに。それに、これでも私はあの子に対して冷たく接してるつもりだ。嫌悪感だって、それなりに出している。…なのに、いっこうに離れる気配はない。むしろ前よりくっつかれている時が多くなったような気がする。
……何で。何で近付いてくるの、貴方は。
西谷さんの方を見ながら、そう思う。
私はこんなにも貴方から離れているのに、意味がないじゃない。私は貴方が嫌なの、嫌いなの。大嫌い。……皆から”愛されてる”貴方なんか、私は大っ嫌いよ。
薄汚い感情が、心の中を埋め尽くす。
西谷さんは、今も楽しそうに話している。そんな彼女を私は見つめている。彼女は、私が見ていることに気が付いて、振り向いた。…そして、にっこり笑った。
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オールド(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (2018年10月1日 22時) (
レス) id: 3d85a877e5 (このIDを非表示/違反報告)
ももも - 更新ファイトです！！ (2017年7月6日 20時) (レス) id: 07724fe921 (このIDを非表示/違反報告)
創造主@ヘタリア10周年おめでとう(プロフ) - ゆゆなさん» コメントありがとうございます〜。受験無事に終わって一安心してますw 更新お待たせしてしまって申し訳ないです。頑張りますねぇ(o^∀^o) (2017年6月27日 19時) (レス) id: 34f3a79f84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆな(プロフ) - お久しぶりです！受験お疲れ様です！更新待ってました！これからも頑張って下さい！ (2017年6月21日 22時) (レス) id: 4e6304c072 (このIDを非表示/違反報告)
創造主@復活 - あ、あとひとつ…。作者はこの度ツイッターなるものを始めました…。どうぞ気になる方は私の作品欄にお立ち寄り(？)を…。明日中には名前とIDをあげておきます(多分) (2017年5月14日 3時) (レス) id: e9f0406932 (このIDを非表示/違反報告)
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