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蓮は私が水を浴びせられた瞬間、たまたま近くにいた先生に亜由ちゃんたちの担任を呼んでもらっていて、彼女たちはちゃんとお叱りを受けた。
そしてこの出来事は学校中に広まって、結果的に亜由ちゃんたちは孤立することになった。
「もし明日風邪引いて休んでも欠席扱いにはしないからね」
「ありがとうございます」
あの後私と蓮は保健室に行き、私に着替えとドライヤーを貸してくれた保健室の先生はそう言った。
「本当ごめん」
蓮は幾度となく謝ってきた。
「いいよ。
それより助けてくれてありがとう。
ああいうのって男子には伝わらないことが多いから、蓮が助けてくれて本当よかったよ」
心からそう言った時、
「助けるとか当たり前じゃん」
「え?」
「だって俺ら幼馴染だよ?
幼馴染って最強だから」
「何それ」
蓮の言葉に笑ったけど、
"幼馴染って最強だから"
こう言ってくれた蓮のことを、格好いいと思った。
だけど蓮はあれ以来、彼女を作るどころか、女の子とはあまり絡まなくなった。
女の子不信とまではいかないし、優しいから冷たくしたりはしないけど、必要以上に関わらないし、私の友達ですらあまり話さなくて。
一方の私も、蓮以外の男子と関わることも少ないんだけど。
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作者名:キキララ | 作成日時:2021年9月19日 23時