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「ただいま」
その翌日。
学校が終わって真っ直ぐ家に帰ると、母さんは目を丸くした。
「どうしたのこんな時間に」
「…いや、授業終わったから」
「え、体調悪いの？」
「元気だけど」
開いた口が塞がらないとはこのこと。米でも詰めてやりたい。
「あとさ、
俺中学卒業したら出てくわ」
「えっ？」
「喧嘩してた奴らと同じ高校になったら気まずいし。もう決めたから」
「だったらいっそのこと家ごと引っ越そうか」
「…は？」
「あのねえ、喧嘩ばっかしてるあんたの家族って目で見られるのも、皆正直うんざりなのよ」
それに嘘はないだろうけど、母さんはどこか笑顔だった。
そうして俺の高校進学を機に、俺ら家族は地元を抜け出した。
目の前にそびえ立つ、ここから3年間通う高校。
喧嘩ばっかしてた俺が背伸びして受験勉強して受かった学校。
実は人見知りな俺は、昔ばあちゃんが俺に作ってくれた、クローバーの模様のがま口をお守り代わりに握りしめる。
「ばあちゃん、行ってきます」
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キキララ(プロフ) - さあさんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたんですね😊作者としてたいへん嬉しいです！ありがとうございます✨ (5月1日 9時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
さあさん(プロフ) - 面白くて一気に読み終えました。情景が浮かんでキュンキュンします。。 (5月1日 7時) (レス) @page46 id: a428b66a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキララ
| 作成日時：2023年11月19日 17時
