検索窓
今日:10 hit、昨日:39 hit、合計:336,267 hit

肆話目 ページ6

寧々side

もう、花子さん初心者なんて聞いてないし、こけしを出してくるし…

せっかく願いが叶うと思ったのになぁ


「?」


後ろを振り返ると、人魂が”封”と書いてある小さな巾着を持っていたため気になってそれを取った


んー…何だろこれ?花子さんが落としたのかな…


紐を解いて中を開けると、キラキラした丸い物が2つ入っていた



「花子さん、これなーに??」

「それは縁結びの…」

「縁結び?」



花子さんはハッとして目を見開くと私に向かって手を伸ばして来た



「ヤシロ、それはダメ!返して…!」

「あ……」



私は思った。このキラキラした物を花子さんに返したら、きっと源先輩と両想いにならない
だったら……




「あーー!!!」




口に入れちゃえばいいんだ。そうしたら取られないもんね!


寧々side終了



ーーー
ーー





はぁ…
やっと着いた!!


本校舎から意外と遠くて体力のない私には、ちょっと厳しかったんだけど…。これも一般人のため、仕方ない



『ふぅ……』



さて、花子さんとやらに話を聞こう。
…でも階段が多かったから息が荒い。もう少し落ち着いてからトイレに入ろう





扉の前で数回深呼吸をしていると、女子が何かを叫んでいるのが聞こえた




『っまさか花子さんに!!?』




人間に害を与えないと思って高を括っていたが、花子さんも怪異だ。人間をどうすることも出来る

焦って扉を開けた






『大丈夫!!?………んぐっ!?』

「っきゃ!!?」






…のが間違いだった



扉を開けた瞬間に例の女子が持っていた…なんだろう?
小さい巾着袋のような物が飛んできて、"偶然"中に入っていた物が飛び出してきて、"偶然"それが私の口に入った


その直後、こちらに向かって走ってきた女子がぶつかってきたので"偶然"口に入った物を飲み込んでしまった


飲み込んでしまった焦りで、足元に力が入らなかった私は、ぶつかった衝撃で後ろに下がり倒れた





"偶然"頭を窓の桟(さん)にぶつけてから




『きゅ〜……』


「あっ……!!」




そのお陰で私は意識を失ってしまった


あぁ、今日は厄日かな。


そう頭の片隅で思いながら





寧々はぶつかった人に見覚えがあるのに気づいたが、興奮状態にあった彼女は巾着袋を掴んで走り出してしまった




中に何も入っていないとは知らずに





「……」

感謝→←参話目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (817 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1167人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 続きをお願いします!!🙏 (3月16日 9時) (レス) @page18 id: 3d4a314219 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きみたいです…🥹 (1月14日 14時) (レス) @page18 id: efa5c04296 (このIDを非表示/違反報告)
雪ミだいふく - 続きを読みたい続きを読みたい (7月8日 21時) (レス) @page18 id: 5e4e2058d4 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 続きを…どうか続きをぉぉぉぉぉ!!!!!! (2023年4月6日 0時) (レス) @page18 id: d787175691 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - かすたぁどさん» めちゃくちゃ分かるんだけど (2022年3月19日 13時) (レス) @page18 id: 4111556d5c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユニ | 作成日時:2016年8月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。