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壱話目 ページ3

「ねぇ知ってる?この学園にある七不思議の話!
全部の正しい話を集めると、何かが起きるんだって」

「何それ知らない。それ本当??」

「本当だって!それじゃあ、1番有名な話を話してあげるね


旧校舎3階女子トイレ、奥から3番目

そこには花子さんが居て、呼び出した人の願いを叶えてくれるの

でも、引き換えに何か大切なものを取られてしまうんだって」







もう、うるさいなぁ





私が自分の席で小説を読んでいると、隣の席の女子が友達を集めて話していた

甲高い声で話すので、本に集中できず早々に本を閉じる




「あっ…ご、ごめんなさいAさん!!うるさかったですよね?」



その様子に気づいた隣の席の女子は、申し訳なさそうにしながら謝ってきた。謝るのはいいんだけど、何で敬語なんだろ…。同い年だから使わなくていいのに



『…大丈夫。目が疲れたから本を閉じただけ』


首を横に振りふわりと愛想よく微笑むと、周りの人はじわりじわりと頬が赤くなってくるので、その間に教室を出る





「ねぇ!!A様に微笑んでもらっちゃった!!!」

「ずるいー!!私も目を合わせて笑って欲しかった!」

「まじでAさん絵になるよなー」

「綺麗だし、頭いいし!!あー!放課後2人っきりで勉強教えてもらいてぇー!!!」




教室を出ても聞こえる会話。それを聞いて私は一安心する

突然教室を出て、それに気分を悪くした人がいたらどうしようかと思った……。





「Aさん!!」

『っ…?』



教室から離れようと歩き出そうと思ったところに、後ろから声をかけられた



『あっ…源くん?』



話しかけてきた彼は源輝くん。この学園で1番のモテ男だ
人気者の彼と同じクラスになって、はや3年
こんな眩しい人と同じクラスってだけで怖いのに、彼は事あるごとに私に話しかけてくれるから、私は何か反感を買うのではないかと怖くて仕方がない



「あの…この後時間あるかな。話があるんだけど」


『…ごめんなさい。今日は用事があるから…。どうかしたの?』


「あっ!い、いいんだ!!そんな大切な話じゃないから!」



頬を柔く赤くさせた彼は、それじゃ、また明日!と言って去って行く
私は小さく手を振りながら心の中で謝る


ごめんね、源くん。私はただ平和に学園生活がしたいだけなの
貴方みたいにキラキラしている人と話してたらどんな噂が立つか怖い。私は平穏なまま学園を卒業したいから…ごめんなさい

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- 続きをお願いします!!🙏 (3月16日 9時) (レス) @page18 id: 3d4a314219 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きみたいです…🥹 (1月14日 14時) (レス) @page18 id: efa5c04296 (このIDを非表示/違反報告)
雪ミだいふく - 続きを読みたい続きを読みたい (7月8日 21時) (レス) @page18 id: 5e4e2058d4 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 続きを…どうか続きをぉぉぉぉぉ!!!!!! (2023年4月6日 0時) (レス) @page18 id: d787175691 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - かすたぁどさん» めちゃくちゃ分かるんだけど (2022年3月19日 13時) (レス) @page18 id: 4111556d5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユニ | 作成日時:2016年8月17日 19時

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