6. 鬼道さんは何でもお見通しなのです ページ6
「驚いた。まさかお前が星章に入学したとは」
昔を懐かしむかのような眼差しで霧野を見据え
穏やかに微笑む鬼道
一方の霧野は何処か緊張した面持ちで
恭しく頭を下げる
「ご無沙汰しております…っ」
「そんなに緊張するな。ここは帝国ではない。またお前とプレー出来るとは嬉しい限りだ」
「そうか、鬼道さんは彼女と知り合いなんですね」
先程の佐曽塚の説明を思い出し
水神矢をはじめとする部員に納得が広がる
サッカー強化委員として
雷門から星章に派遣されている鬼道
元は帝国学園を率いていた天才ゲームメーカー
初等部時代に共にプレーした仲間であり
直属の先輩に当たる鬼道は
彼女の憧れる人物の1人であった
雷門に転校したことは知っていたが
まさか星章に派遣されているとは知らず
思わぬ形で再会することになったのだが
「ああ。お前は佐久間を追って内部進学をするものかと思っていたが」
「…っ、そういうこと言わないでください！」
佐久間の名前を出され思わずムキになる霧野
その頬は赤く染まっており
彼との間に何か特別な感情があることを
水神矢は否応無しに感じていた
「で、お前は灰崎凌兵だな」
「…ああ。あんたが鬼道か」
「フィールドの悪魔とは結構な名前じゃないか。お前のプレー、見させてもらったぞ。」
鬼道の目から見ても
灰崎の実力は相当なものだった
霧野と灰崎
2人が本格的に手を組めば
最強の2TOPになることは間違いない
…時間はかかりそうだが
「流石フィールドの悪魔と呼ばれるだけある。だが、エースストライカーには程遠いな。…霧野、お前もだ」
「何だと…っ！」
「同じポジション同士でいがみ合っていてどうする。これでは得点源にならん。星章のスタメンになりたければ、良く考えることだな」
マントを翻しグラウンドから去る鬼道の背中を
水神矢が足早に追いかける
「鬼道さん！いくら何でもあんな言い方…っ」
「問題無い。あの程度でへばるなら帝国のキャプテンは務まらないさ。灰崎も霧野と似たようなタイプのようだからな」
不敵な笑みを浮かべる鬼道に
水神矢はただただ頷くことしか出来ずにいた
7. 水神矢は面倒見が良いのです→←5. つい口が悪くなってしまうようです
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ユナ - 更新頑張って下さい (2019年1月27日 8時) (
レス) id: 9a61cb59d8 (このIDを非表示/違反報告)
天麻 - とても面白いです 更新頑張ってください (2018年8月6日 11時) (レス) id: 59f8b0c9ad (このIDを非表示/違反報告)
しろ@超低浮上(プロフ) - しおらんさん» ありがとうございます！全く更新出来ず申し訳ないです…気長にお待ちいただければと思います！ (2018年7月1日 17時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです！灰崎かっこいい！鬼道~！更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 22時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
葉咲 桜 - しろ@超低浮上さん» 霧野、霧野、霧野、、、。あー！！霧野！ (2018年5月16日 19時) (レス) id: 788ddd7239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ | 作成日時：2018年5月7日 11時
