朝の時間01ー不動目線ー ページ5
「…さてと、どうする？」
意外にも口火を切ったのは風丸だった
まあ大人相手だとやりにくいだろうが
中坊達は口を開こうとしない
鬼道クンはサングラスの奥の瞳で
全員をぐるりと見回した
「役職持ちだという者は挙手をしてもらおうか」
鬼道クンの提案に
素直に挙手をする奴が4人
(おいおい、初っ端からバチバチじゃねえか…)
俺らの代は風丸のみ
後は隼総と白竜、それからAだ
「4人…ってことはないよな？」
佐久間が冷静に告げると
真っ先に主張を始めたのは白竜だった
「俺は占い師です。先程剣城を占い、村人だと分かりました」
流石元トップシード、といったところか
一切隙を感じさせない
「 ＿＿＿＿ちょっと待って」
良く通る声で白竜に噛み付いたのはA
ツンとした表情で白竜を見据えるその姿からは
人を惹きつける何かが感じられる
我が妹ながら可愛げねぇな、マジで
「占い師は私だよ？」
「…何を言っている」
自信満々といったAの表情に
白竜の涼しげな横顔が僅かに歪められた気がした
あの気の強そうな瞳には
誰も勝てねぇっての
(ま、俺は別だけど)
「で？自称占い師さんは誰を占ったワケ？」
わざと挑発的な口調で尋ねると
Aは真っ直ぐに俺に視線を注ぐ
その口元には微かな笑みが浮かんでいた
「貴方ですよ、不動さん」
「…へぇ、それで？」
「村人ですね。残念です」
「お前本当可愛げねぇな…」
俺の悪態に小さく舌を出したAは
次に隼総に視線を移す
「隼総くんは？」
「俺は霊媒師です。今回は仕事してないですけど」
「…後は風丸、お前だけだな」
風丸は澄んだ赤い瞳で
問いかけた佐久間を見据える
「 ＿＿＿＿俺は騎士だよ」
「…成程」
一通りの主張を聞いて
鬼道クンは顎に指を当てた
「皆は誰を追放したい？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イナイレ好き - 人狼姿の佐久間想像したらめっちゃ格好いいのが出てきました このシリーズ全部読みました面白かったです (2020年4月23日 22時) (
レス) id: 573d988362 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - マテリアルガール♪さん» ありがとうございます！以前アンケートで風丸さんとシュウが同数票でしたのでどちらも書かせていただきます！最後まで是非お付き合いください！ (2018年1月24日 15時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
マテリアルガール♪(プロフ) - 風丸さんエンドがみたいです！いつも楽しく読ませて頂いております｡ (2018年1月24日 11時) (レス) id: 9077608811 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 帰蝶_°? ~kichou°~さん» ありがとうございます！コメント等頂けること本当に励みになります！またのんびり更新していけたらと思うので、来年も是非お付き合い下さい♪ (2017年12月23日 18時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - はいはいさん» コメントありがとうございます！お待たせ致しました！ (2017年12月23日 18時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しろ | 作成日時：2017年8月17日 14時
