私を輝かせる要素｡2【KZ】

Twenty ページ23

Version 黒木
￣￣￣￣￣￣
彩：皆さん今まで本当にお世話になりました｡皆さんとはもう会えませんがご活躍をお祈りしています｡


3年前のあの日、俺らは残酷な己の運命を悲観した



アーヤは立川美彩…

その事実を知った時、俺の中の疑問が全て解決した



美門が芸能人だからといって辞めさせられそうになった時の悲しそうな顔

最近の体調の悪さ、心苦しそうな表情


翼：俺らは応援しなくちゃいけないんだ｡アーヤが自分で決めた将来の進み方でしょ｡


確かに応援すべきこと。

仲間が芸能人として大活躍をしていて、未来に向けてもっと輝けるように努力しているんだから


でも



俺達じゃダメだったの？

アーヤを輝かせることはできなかったの？


無力さと不甲斐なさを痛感した



アーヤが浜田と秀明、そして探偵チームKZから姿を消してから少し経ったある日。





探偵チームKZは解散した





少しの間は続けたんだ

でも、アーヤのいないKZは何だか寂しくて俺らに別れの辛さを知らしめるものでしかなかった


小塚：もう無理だよ…


ポツリと呟かれた小塚の言葉を否定できる者は誰もいなかった



ドラマ・映画・舞台の主演、ファッションショーの出演、コスメ発売や写真集発売…

凄まじい活躍を見せる立川美彩を3年間ずっと陰ながら見守った


会って伝えることはできない「頑張れ」を胸に。



ある日。

ピコン


LINEの通知が来た

ん？若武？


かなり久しぶりのその通知を見て俺は急いで内容を確認した


若武久しぶりにKZで集まれねぇか?ちょっと妙なものが届いた。

“妙なもの”？

気になったが、とりあえず返信をした


黒木了解。

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