私を輝かせる要素｡【KZ】

Eleven ページ14

Version 彩
￣￣￣￣￣
何か翼っぽい声…？

まさかと思いつつ､その男の子がどうしても気になってしまい聞き耳を立てる｡

翼に似た声の人はマネージャーのような人と話している様子｡


男子：お昼後からですよね？

マネージャー：うん､そうだよ｡割と長時間の撮影らしいから､無理しすぎないでね｡

男子：大丈夫ですよ｡


会話を聞いていてもその男の子の手がかりになるような情報は何も得られず､諦めてその場を去った｡


うーん､まさかね…


気にしないようにしようと心を切り替え､足早に楽屋へ戻った｡


木崎：彩ちゃん､どこ行ってたの？急がないとお昼ご飯食べ損ねちゃうよ？

ぎゃーー

それはダメ！！！



￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

休憩の後｡

後半戦に向けて衣装や､ヘアメイクをチェンジしてもらった｡


今度は完全に冬モードのファッション｡


真っ白のセーターに肩ベルトがついた短めの黒いチュールスカートのセット｡

そこにヒールの高さが7�もある大人っぽいブーツ｡

髪は全体的に緩くふんわり巻いてもらい､女の子らしい飾りのついたピンを4､5本重ねてつけてもらった｡


私が好きな洋服ブランド｢ブリランテ｣さんの衣装でとっても気分が上がった｡

そんな時に


木崎：後半戦のテーマは｢冬デートペアルック｣だから男の子のモデルさんとの共演になるよ｡

は､はえぇぇぇぇぇぇぇ！？

彩：ど､どういう？

木崎：あれ､言ってなかったっけ？


いやいやいや､とぼけないでくださいっ！！

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