壁ひとつのお隣さん【五等分の花嫁】

四葉「…綺麗な人だったなー」 ページ6

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『……え？』

二「…来ちゃダメなんですか？」

『……い、いいかもしれないです』

なんでいいって言ったかって？二乃さんの目が笑ってなかったからだよ！←

怖い、笑ってないよ？まぁいいか、そんな話す訳でもないだろうし。



私はそんなに人と話すのが得意ではないから、それに若い子となんてさらに話が合わないだろうし、

だからあまり話したくはなかったんだけど…あと面倒くさいことは嫌いだし。

一人でいたほうが楽。私は唯我独尊を貫くから。



一「ふふっ、かもってなんですか〜？私達、いいって言われたら毎日のように通いますよ？」

三「…毎日、話したいです」

………え？私は唯我独尊を…他人とは話さずに……

この時すでに私の今までの日常が崩れるような予感がしていたんだ。







ー三玖sideー


Aさんがドアを閉めた瞬間、私と何人かははぁっとため息をついた。

いや、悪い意味ではないんだけど、むしろいい意味だし。




五「はぁ…お隣さん美人すぎじゃありませんでしたか？」

四「ほんとほんとー！私もびっくりしちゃった！」

一「あんな綺麗な人が隣に住んでるとは思わなかったなー、びっくりしちゃった！」

二「本当よね、肌つるつるだし同年代って言われてもおかしくはなかったわよね」

そう、みんなAさんが綺麗すぎてため息をついていたんだ。

私もそうだけど。あんな綺麗な人がいるなんて思ってなかった。




それに、綺麗なだけじゃなくて…驚いたように振り向いた顔、すごい可愛かったし。



困ったように笑った顔とか平然装おうとしてたりとか、本当に…

あの時、振り向いた時の顔は私だけしか知らない…そう思うとなぜだかすごく嬉しくなった。

三「ねぇ、また会ってもいいですよね？」

私は知らぬうちにドアの向こうの君に向かって問いかけていた。

もちろん、キミから返事が返ってくることはなかったけど。

五月「…嬉しいんです」→←三玖「一目惚れ、だね。」

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