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※微エ. ロ注意
裸の付き合いっていうのは、普通風呂場で言うセリフなのでは?と思ったが言わないでおくことにした。
もしも倒れた時のために、と鍵はしないようにしていた。だが、それが面倒なことを引き起こしてしまったらしい。ズカズカと個室に入ってきたのは、レオナルド・ルナ。
男同士だし、別に裸を見せることに抵抗がない僕は普通にルナを追い出すことはしなかった。言っても聞いてくれる気はしないし。
[「Aって本当に細いよね。それに小さい!」]
[『おい、どこ見て言ってんだ。』]
ルナの視線が下を向いているのは、僕の身長が低いからではない。ムカついた僕が、ルナの顔を引っ掴んで視線を無理やり上にあげた。
彼の瞳に僕の顔が映った時、彼は[「ははっ。」]と爽やかな王子様フェイスで微笑んだ。この顔には勝てない。なんか悔しいので、思い切り手に力を込めてみた。
[「別に怒ることじゃないでしょー?やめてよー。」]
[『男の尊厳をバカにした罪は重い。』]
[「だってAのこと男だと思ってないし。」]
『は?』
だったら、今お前の目の前にいる僕はなんなんだ。女にでもなれと言うのか?ふざけんなよ。
僕が半ギレ状態になっていると、ルナは後ろ手に個室の鍵を閉めた。なんで今更…と思った時にはもう遅い。どんどんとルナの顔が近づいてくる。
何かマズイ気がして、後ずさりをするがすぐに壁にぶつかった。眼前にはもうルナがいる。逃げられない…
[「ねぇ、A。死んじゃう前にさ、俺の好きなようにしちゃうね?」]
[『…決定事項かよ。』]
ルナの足が僕の股下に入り込んでくる。するりと伸びる綺麗な指が、お腹をなぞって少しくすぐったい。僕がピクっと反応するとルナは楽しそうに笑った。
[「…抵抗しないんだ。」]
[『して欲しそうな顔するな。力じゃルナには勝てない。分かって言ってるだろ。』]
[「うん♪」]
[『ほんと、いい性格してるよ。』]
…とは言ったものの、ここからどう切り抜けるか悩む。大人しくヤラれるわけにはいかない。自分のケツは自分で守る。でも、どうすれば…
ルナの手がお腹から下へとさがる。それと同時に顔も近づいてきて、触れてしまうまであと数ミリ。
ガチャン____________________________
どんどんと上がる心拍数が急に跳ね上がった。それはルナに何かされたからではなく、突然鍵の開いた音がしたからだ。
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すずは(プロフ) - 志希さん» コメントありがとうございます!原作との兼ね合いもあるので、また途中で停止してしまいますが、とりあえずキリのいい所までは頑張ろうと思っています。お楽しみに!! (2月27日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - とても面白い作品です!続きが気になりすぎます( *´꒳`*)更新頑張ってください‼️ (2月27日 20時) (レス) @page6 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新楽しみに待ってます! (6月14日 20時) (レス) @page1 id: b4cbcf9e4b (このIDを非表示/違反報告)
すずは(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (5月18日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - すごい面白いです!応援してます! (5月18日 17時) (レス) id: 6418013ee0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずは | 作成日時:2023年5月16日 19時