【男主】夢を叶えたその先に【ブルーロック】Part3

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《どっちにしろ、向こうが望む結果は、"青い監獄(ブルーロック)"が負けて笑い物にされ……育成失敗例として日本サッカーの歴史に刻まれること。

とまぁ、ここまで聞いて率直にどう感じる？舐められて悔しいか？一泡吹かせてやりたいと滾ったか？俺は至って冷静に現実的に断言してやる─────────





──今のお前らなら、日本サッカーをひっくり返せる。》





あぁ…そうか。分かった。……いや、分かってしまった。

きっと、絵心の言う"お前ら"の中に僕は含まれていない。僕はただ単に利用されただけ。日本サッカーは、僕さえも養分にして行くんだ。



(……そんなこと、最初から分かってただろ。)



何が面白いサッカーだ。点を取りたい…勝ちたい…って思っているような奴らと同じ土俵に立つなんて、そんなの自分から喰われに行っているようなものじゃないか。



─────────────────それで良い。



僕はもう目的を果たした。なら、自分の力を次の世代に渡してやることが1番いいんじゃないのか？

だって、僕が得てきたものをそのまま墓に埋めるのはもったいなさすぎるじゃないか。…そうだ。どうせ利用されるのならば……



(後継者はとびきりの人物じゃないと。)



《試合は3週間後、糸師冴率いるU-20日本代表vs"青い監獄(ブルーロック)"選抜(イレブン)。勝てばU-20代表の座を奪える代わりに負ければ"青い監獄(ブルーロック)"は消滅する一戦だ……

いくぞ才能の原石共。日本サッカーを変えるのは"青い監獄(おれたち)だ。》



絵心の言葉には何故か説得力がある。きっと今頃、皆は色んな感情で震えてるんだろうな。ただ…糸師冴が相手か…



｢おい…！ちょ待てよ、機会(チャンス)なのは理解(わか)ったけど"青い監獄(ブルーロック)"選抜(イレブン)つったってメンバーはどうするだよ！？｣

｢……まさか、こん中からMF(ミッドフィルダー)とかDF(ディフェンダー)も選ぶとか？｣

《ああモチロン。あとGK(ゴールキーパー)もな。俺たちはFW(フォワード)以外急造のチームで戦うしかない。》

｢その窮地 俺 は嫌いな展開じゃないな。｣

《俺もただのバカじゃない。今から名前を呼ぶ6名を中心に"青い監獄(ブルーロック)"はチームを形成する。》

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