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隣にいたオシャさんが語り出す。僕はただ、肯定もせずにそれを聞いていた。
「その気高い三角関係……極オシャだ。俺も混ぜて四角関係にしろ。」
「は?」
『……なら、五角形の方がもっとオシャじゃない?』
「?入りたきゃ勝手にしろよ!」
「さぁ、どこまで届くか♪」
「勝つっつってんだろ。」
何が起こるか分からない。この5人で世界選抜に勝つ。それがもっとも面白い結果を導くことになるだろう。そう僕は信じてる。
[「サッカー後進国のもやしっ子相手の楽なバイトかと思ってたけど、ちったぁフットボールしなきゃダメっぽいな。」]
[「ガハハ!とりあえず負けなきゃいいんだろ?」]
[「うん、負けたら給与ゼロって契約だし。」]
[「あと、1ゴールにつき1万ドルボーナスね。じゃあいこうか。」]
[「…はーい。」]
ん?今なんて言った?
僕の疑問が口から出る前に、試合が再開する。ボールはロキに渡り、潔先輩との真っ向勝負になる。……いや、あれは勝負にすらなっていない。
『!潔先輩…!そこで止まったら…!!』
「え…」
潔先輩が止まった場所は、ロキの間合いに入ってすらいない。あんな所で立ち止まったら抜かれるのは当然。ロキはあっという間に加速してゴール前まで駆け抜ける。
加速したロキを止めるのは、いくら僕でも無理…
『…あちゃー。』
凛の予測も虚しく、ロキはもう一段加速してゴールを決めた。
1-1
[「どうしたの?Aらしくないね。」]
[『…あれくらい分かってると思ってたんだよ。大体、僕はもう司令塔じゃない。作戦すらアイツら任せなんだ。』]
[「嘘、それで僕らに勝とうとしてるの?そんなの不可能じゃない?」]
[『……かもな。』]
[「A、ちょっといい?」]
あっさりと抜かれた僕が珍しいのか、ロキはこちらに駆け寄ってきた。そこにルナも合流して話しかけてくる。
[『何?』]
[「俺、Aともう1回試合したくてここまで来たんだ。なのにあんな他人任せじゃ困るよ。」]
[『…は?』]
[「そうだぞ、こちとら絵心に言われてんだ。コイツらと試合すれば、Aと試合でも練習でも好きにしていいってな。」]
[「負けたら全部なしになりますけどね。」]
そう、その話だ。コイツらの結んだ契約とは一体なんなのか。それ次第で僕の行動は決まる。
[『……その話、詳しく聞いてもいいか?』]
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すずは(プロフ) - 志希さん» コメントありがとうございます!原作との兼ね合いもあるので、また途中で停止してしまいますが、とりあえずキリのいい所までは頑張ろうと思っています。お楽しみに!! (2月27日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - とても面白い作品です!続きが気になりすぎます( *´꒳`*)更新頑張ってください‼️ (2月27日 20時) (レス) @page6 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新楽しみに待ってます! (6月14日 20時) (レス) @page1 id: b4cbcf9e4b (このIDを非表示/違反報告)
すずは(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (5月18日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - すごい面白いです!応援してます! (5月18日 17時) (レス) id: 6418013ee0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずは | 作成日時:2023年5月16日 19時