死にたい美女は探偵社所属

52話 ページ11

＿＿＿探偵社



国木田と宮沢、それに敦が揃いも揃って事務机に弛みきって緩んだ顔をして頭を預けていた


そして身体の方は多少の傷を受けた為与謝野女医の治療を受けツルツルの新品同様になっていた





与「全く...今頃妾の異能力と朔太郎が居なきゃアンタら揃って土の下だよ！」






国「面目無い...」






荻「まぁまぁ、与謝野医師(せんせい)もそう怒らないで！全員こうして無事なんですから。ね？」






そう云う朔太郎は国木田達と違い傷は一つもなくピンピンしていた







与「まァそうだね。朔太郎も此奴等のこと助けてくれて有難う、礼を云うよ」




荻「いえ、俺はAさんの指示に従って動いただけですから。お礼を云うなら当の本人にどうぞ！...と云いたいんですけど、其の本人が何処か違うとこにいるみたいで」







先程の電話の件でその後も繋がらなかったAの携帯はそのままだった






与「そう云えば朝から見てないねェ。敦」




敦「っはい！」





与「敦は朝鏡花の依頼を渡す時に一緒に居たかい？」





敦「はい、確かに...」





与「そうなると出張でもないし、どうという用事も無かった筈なンだが...まァAさんの事だ、そんなに心配しなくても大丈夫だろうよ」





今朝の鏡花に依頼を渡す時しか敦はAに会っていないためそれ以上のことは分からないが、何れも詳細は少なからず気になっていた

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