【黒バス】黄瀬涼太の姉は女子最強『華の四皇』の1人

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…




真太郎の行きそうな場所は大体想像がついていた。
静かで、1人になれて、空が見える場所。


『こんな雨の中外にいたら風邪引いちゃう…』


私は体育館裏口まで急いだ。


『……いた。』



雨に打たれながら、携帯を握りしめる真太郎を見つけた。
近づき、持っていた傘を真太郎に傾ける。



『真太郎…？』


緑間「……」


『中戻ろう、風邪引いちゃうよ？』


緑間「……涼春。」


『…？』


緑間「負けたのだよ。黒子に…」


『…うん、負けちゃったね。』



緑間「負けるという事は、こんなにも…悔しいんだな。

こんな気持ちになったのは初めてなのだよ…。
この感情を抑えるにはどうすればいいんだ。」


『真太郎…。』


初めての敗北。
それも中学時代に一緒にプレーしたテツヤに負けるとは思ってなかったんだろうな。

私は雨に濡れる真太郎の体を抱きしめた。


『泣けばいいんだよ。悔しいときは泣いていいの。』


緑間「………っ、」


真太郎も私の体を包み込み、頭の後ろに手を当て優しく顔を胸に押しつけられる。
まるで泣き顔を見られたくない気持ちが表れているかのようだった。


ぽんぽんと真太郎の頭を撫でて、優しい声で囁いた。



『お疲れ様。真太郎』

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