鬼さんこちら、手のなる方へ。4

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ニヤリと笑う彼を見て不意に・・・・・・・









『サイコパスの視点で物事考えていけば簡単。

普通の人なら、
知り合いを殺すとなると
顔を隠して殺すのが一般的ですが、

サイコパスの場合、
最後、殺す時にあなたが犯人だったんだ、っていう衝撃の顔を
見て楽しみたい、という考えをします。


今までにもそういう人、
まれにいましたからね。』









清水さんの言葉を思い出した。









うまく私は・・・・・・・・・





彼の罠に引っかかったんだね。









そう・・・認めざる負えない。









どうしてこんなにも残酷なやり方をするの。









「私を殺したかったのなら、
素直にナイフでも刺して殺せばよかったでしょ。」









好きだよ、とか

遊園地行こう、とか

ご飯作ったから食べて、とか

笑った顔好き、とか







なんでそういうこと・・・言えるのかな。









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「私裕太くんのこと好きだった。

好きだったの……っ！




だから余計に……」





「辛いんでしょ？
分かってるよ、もちろん(笑)


Aさんが俺に好意を持ってたことも。




ここまで騙すのさ、
本当くそゲー並みに簡単すぎてつまらなかったんですけど(笑)





俺の単純な甘い言葉に上手く引っかかるし、
こうやってほいほい北海道までついてくるし。」









「………え、」








「ダメだよ？
こうやって知らない人に
何でもかんでも信用してついてきちゃ。」








「知らない人って…」








「俺の本性知らねぇくせに
分かったような口利くんじゃねぇよ。」








「知ってるよ！？
裕太くんのこと。


たっっくさん知ってる。







ニンジン嫌いな事。

写真家な事。

北海道出身な事。

おばあちゃん子で両親いなかった事。

料理出来なかった事。



……あっ、それにココアが好きな事。」









「惜しいな〜。

2個あってる。」







「え・・・、2個・・・・・・？」








「うん。


ニンジンと写真家…だけかな？






あとはぜ〜んぶはずれ〜(笑)



こことか(笑)
別におばあちゃんの別荘でも何でもないし(笑)

ただ借りた家。



それに北海道とか初めて来ました〜。
ただ遠いとこ来れば
警官の北山さんも来れないかな〜と思って(笑)





ごめん、Aさん。

許して？(笑)」









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