鬼さんこちら、手のなる方へ。4

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揺れる病室のカーテン。









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宏光は、奥のドアを閉めて
誰もいなくなったことを確認し

近くに置いてあった椅子に座った。









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「藤ヶ谷は広島出身じゃない。」








「え、」








「事情を調査した時、
住所を特定しようとしたんだけど出来なかった。」









だってあの時・・・







『僕、地元広島なんで
色々とどこに行けばいいのかわからなくて…』









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「じゃあ…

嘘・・・ついてたの？



何のために。」








「それだけじゃない。


Aが一回犯人に追いかけられた時
そのあとお前どうした。」








「え…………、




裕太くんと会って…

色々話聞いてくれて・・・」








「じゃあ遊園地は？」









「それも・・・

裕太くんと…いて、」









「なんかおかしくないか？」









「え、」









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なにか・・・



よくわからないけど






核心つきたくなくて
目線を宏光から外し口を閉ざした。









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「じゃあ・・・


玉森の出身地は。」









「………っ、」









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『あれ、言ってなかったっけ？』








『俺、地元北海道なんだ！』









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『あとはぜ〜んぶはずれ〜(笑)








北海道とか初めて来ました〜。
ただ遠いとこ来れば
警官の北山さんも来れないかな〜と思って(笑)








ごめん、Aさん。

許して？(笑)』









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