鬼さんこちら、手のなる方へ。

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胡坐をかきながら
テレビを楽しそうに見てお茶を飲んでいる宏光。









「宏光も大変？
お仕事は。」


「おかげさまで(笑)

まぁ警察の仕事って常に大変だけど、ここまで苦労した事件は初めてだよ。
先輩もみんなそう言ってる。」


「そうなんだ…。」


「本当にね、犯人隠れるのうまいな〜って。
だから多分、今回が初めてじゃないと思うよ？」


「初めて…？」


「かなり前から殺人とか犯罪、犯してきたと思う。
一つ一つの事件にかなり手の込んだ、からくりもされてるからさ。」


「そう、なんだ。」






自分が思ってた以上に壮大な事件で
もうすでに私は聞いてるだけでも疲れちゃう。





「移動距離がね。
1人でやったとは思えないくらいあるんだ。」


「ってことは…1人じゃない可能性が高いの？」


「ん〜…
まぁそうとも限らないんだけどさ。

一つの作業は1人でできるくらい簡単だから
大人数とは考えにくいな。」


「そっか・・・。」


「なんか完璧、警察遊ばれてる感じだよ(笑)

もう俺らもどうすればいいかわからないから、
そのうち決定的な事実が無い限り、撤回っていう方法もある。」


「こんなにもたくさんの人が殺されてるのに…。」





日本のどこかで
そんな人がいたら安心して暮らせないし、

常に警戒して生きなきゃじゃん。


そんなの・・・怖いよ。









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