鬼さんこちら、手のなる方へ。

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ピンポーン_________









家のチャイムで目が覚めた。



時計見ればまだ朝の9時。







勘弁してよー。
居留守使おう。


顔を俯せにして
無視すればドアの方からも物音が消えいなくなった。



かと思えば…

5分後、
ピンポーン。



「はぁ・・・。」




出るしかない。
しつこいなーもうー。



ってか思えばまだ私スーツじゃん！
恥ずかしい。

まぁでも大丈夫でしょ。

落としてないメイク適当に洗顔して
マスクをつけた。









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のぞき穴を見れば荷物を持ち
首からタオルを下げている若い男性。






ガチャ。



「・・・はい、」


「あ、朝早くからすいません。
昨日の夜、引っ越してきたものです。

一応隣室なので、挨拶をと思いまして…。」


「あー・・・よろしくお願いします。」


「これつまらない物ですけど。」


「あ、すいません(笑)」


「…っお忙しかったですか！？」


「え・・・？」


「スーツ着ていらっしゃるから。」




やばい・・・。
とてもなく恥ずかしい。




「あー(笑)いや、まぁ(笑)」



そう言うしかなかった。




「すいません。
・・・あ、まだ名前言ってなかったですよね。

玉森裕太といいます。」


「あ、桜田Aです。」


「よろしくお願いします。」


「こちらこそ、」








ではーって、適当に挨拶を交わしドアを閉めて
もらったお菓子を見れば
北海道名産。と書かれてある。


あの人、北海道から来たのかな？



確かに色白でそんな感じがするかも・・・。









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