鬼さんこちら、手のなる方へ。

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よっこいしょーって私の少し離れたところに
腰を下ろした裕太君。








「今日疲れた？」


「え？」


「お仕事」


「あー、…ん〜特に(笑)
いつもと変わらないよ？なんで？」


「・・・ううん(笑)別に。」


「何それ(笑)」


「なんかカレー食べてるAさん見てね、
久しぶりに笑った顔見たなーって。」




え、嘘
私そんなに笑ってなかった？


顔に出てたのかな。




「そんなことないよ(笑)」


「そうじゃなくて………
なんか。心から笑っているっていうか・・・さ。」


「心から。。。

でも。
本当に・・・カレー美味しかったから。」


「ありがとう。
でもさ、」





くるって下向いてた顔あげて
私の顔見るから
いきなりなことで目、ちゃんと合わせられなくて…//





「…ん//？」









・









「俺の前では無理して笑わなくていいから。」









そのまっすぐな瞳に吸い込まれそうになって
何かに縛られていた胸が一気に裕太君の言葉で
解かれたように・・・

安心感で包まれた気がした。









「裕太君…………っ」









何を思ったのか私。。。









・









ゆっくりと
裕太君に近寄って抱きしめていた。









それと同時に
涙がポロリ、頬を伝い。。。。









・









優しく撫でる玉森くんの大きな手に
暖かい温もりを感じて

涙が止まらなかった。









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