鬼さんこちら、手のなる方へ。

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「おはよー藤ヶ谷君」


「あ、おはようございます！」







あの後、色々他にもお話をして…
でもほぼ下らない話(笑)

犬か猫どっちが好きか、とか
すき焼きは卵入れるか、とか



でもなんか時間過ぎるのがあっという間で
気付いたら帰るころには日付が変わっていた。







「あ、そうだ。
藤ヶ谷君、長谷川さんに資料かなんかもらった？」


「いえ。
…というかまだ来てないです。」


「えー？
遅刻かな？」


「俺見に行ってみます。」


「あ、ごめん！」






駆け足に走る藤ヶ谷君。
ポケットから何かが落ちた。






「なんか落ちたよ？」






手に取ると、




「…っすいません
ありがとうございますっ」









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白い砕かれたような薬だった____________









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え、うそでしょ？
まさか・・・

って、有り得ない言葉が脳裏によぎる。





やべって顔してすぐその薬を取った彼。






いや、でも無い。

あんな純粋そうな藤ヶ谷君に限って
そんな怪しい薬とか・・・。




嘘だよね。









気にはなったけど
別に深く考えることでもないのかなって
私はその場を後にした。









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