鬼さんこちら、手のなる方へ。

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「お買い物ですか？」


「あ、はいっ
今日セールだから(笑)」


「へ〜そうなんですね！
覚えておこう！」



ふむふむって、長身で整った顔とは
意外に玉森さんの行動、少し可愛い感じがする(笑)


彼のかごを覗けば
何も入ってなかった。




「今日何にするんですか？」


「ん〜、俺料理そんな出来ないから
カップラーメンとか…かな？」


「あ、まぁそうですよね。
でもそのうち炊事とか自分でしなきゃいけなくないですか？」


「やっぱしなきゃダメですか・・・？」


「ダメですよ！
そのうち働いてると、炊事の方が安いじゃん！って
段々主婦みたいな生活になってきますよ(笑)

私も最近コンビニよりスーパーの方が物を安く買えるって知り始めて
そうやって生活してますもん(笑)」


「あっ、そうなんですね！
俺掃除とかはまめにするんですけど、料理が・・・」


「・・・ん〜、じゃあっ
今日お祝いしましょう！」


「・・・お祝い？」


「引っ越しお祝い。
それと料理、色々教えてあげるんで！

どうせ家、隣なんだし
これから仲良くなるためにっていうことでどうですか？」





いきなり何言ってんの私・・・

仕事で疲れてきてるのかな。
それともただ単にお隣さんとしてのウェルカム的な歓迎？



自分が自分で分からなくなってきた。







でも・・・





「えっ！？いいんですかっっ！？」






このキラキラした瞳を見る限り、
もう言葉は前言撤回は無理そう・・・(笑)








「は、はい…(笑)」









誘ったのは私なのに
なぜか嫌な顔をしてそうで

今どんな顔しているのか怖かった(笑)







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