うちの腐女子がーる。

２ ページ11

『…ていうか、そもそも私が泣くわけないじゃん』

大貴「へいへいそーだな」


もう、こっちばっか神経使うもんだから、いちいち気を使うのはやめた。こいつが泣いたり怒ったりした時は光くんに任せよう。うん。



光「A、飴ちゃんいる？」

『んー、今は食べないけど貰っておく。てか眠いのに大ちゃんが寝かせてくれないから』

大貴「俺のせい？！」


少し横にズレてやれば、ぼふっと俺のすぐ隣にAの頭。

…俺のせいかよ。



侑李「…今日は特別僕がぽんぽんしてあげようか？」

『えー、なにそれ。私が昔よく知念ちゃんにやってあげてたやつじゃん』

侑李「特別だよ、普段ならAなんかには絶対やってあげないしやらせてもあげないけど」


きっとここに山田がいれば、あれだけツンツンしてる癖に心配性で過保護なあいつはAにひっついて離れないんだろうな、なんて思いながら目を瞑るAを見て息を吐いた。






·





『あ、大ちゃんこの角度なんか…かっこよくない』

大貴「んなっ！うるせーよ！！」


すやすや眠っていたAは30分ほどで目を覚ましてしまったけど、心做しか元気になってる。

いつも通りの態度に安心半分、この煽るような口調に苛立ち半分。



大貴「お前なぁ、」

『んは、大ちゃんは大ちゃんだね』

大貴「はあ？」

重い。→←苦手な時期。

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