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1話 ―出会い― ページ2

侍の国。私たちの国がそう呼ばれていたのは今は昔の話。20年前、突如宇宙から舞い降りた天人(あまんと)の台頭と廃刀令により侍は衰退の一途を辿っていった。

 私?私は一応幕府からのお許しがあって刀を持っている。そこら辺の攘夷志士とは違って無闇に人を斬ったりしない。だけど私の交友関係を知ってる人はどう思うか。何せあの有名なテロリスト集団である鬼兵隊のメンバー河上万斉と仲が良いんだ、疑われても仕方ない。なんて言ってるけど真選組鬼の副長と呼ばれる土方十四郎と幼馴染という関係だから心配はしていない。

 今日も十四郎に呼ばれて書類整理の片付けを手伝わされた。沖田君のせいで量が多いのは分かるけど女人禁制の屯所に私を通すとかどうなってるの?ま、お礼に抹茶パフェ奢ってもらったから許すけども…。


?「「〜〜〜〜〜!!!」」
『っ!誰だっ!?』


 刀を抜き声のする方へ構える。まぁまぁ裕福な生活を送っていて尚且つ幕府とも繋がっているため攘夷志士に狙われるのは日常茶飯事。今回もそいつらかと思われたが草むらから出てきたのは見慣れない服を着た4人組だった。


『貴様ら、何者だ?』


 天人の可能性が高い。だとすると斬ることができないがそう見せかけて斬られる可能性もあるため警戒を緩めずに問いただす。


?「えっと、ここはどこですか?」
『迷子か。ここは街の外れだ。この道を真っ直ぐ行けば真選組の屯所がある。そこまで行けば分かるだろ。』
?「真選組…?屯所…?」


 こいつら真選組を知らない…?いくら天人でも遠くから来た人間でも名前だけは知ってるはずだ。いったい…。


『真選組は幕府に仕える者の集まりだ。遠方でいう町奉行みたいなものさ。』
?「ちょっと待ってください。ここは東京ですよね?」
『何を言っている。ここは江戸だ。東京という地名は聞いたことないぞ。貴様らどこから来た。』


 話を聞くと彼らは別の次元から来たらしい。にわかに信じ難いが見慣れぬ服装と話のかみ合わなさからして信じざるを得ない。さてどうするべきか…。これがバレれば天人や浪人共から狙われやすくなる。しばらく家においておくしかないか。


『分かった。君たちの言うことを信じよう。』
?「ありがとうございます!」
『ただし、少しでもおかしな行動をすればすぐに斬るからな。覚えておけ。」
?「「 はい! 」」

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作者名:未来 | 作成日時:2020年5月18日 23時

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