【REBORN】跳ね馬と少女 (ページ8)

今日:14 hit、昨日:6 hit、合計:103,144 hit

標的2　少女ページ8

ディーノside

今日はボンゴレ9代目に呼ばれてボンゴレ本部に来ている。

何の用かと思えば14歳の女の子を預かってほしいらしい。

アルビノで、実験体にされていた所を保護したんだとか。

名前はAで、9代目がつけたらしい。

それから、9代目からAのことを教えてもらっていると、当人がやってきた。

14歳、と聞いたがそれにしてはかなり小さい。

実験体にされていた影響だろうか。

貴「じぃじ、なんの、よ...う......？」

Aは俺と、一緒に来ていたロマーリオを見てビクッと体を震わせ、9代目の後ろに隠れてしまった。

それからAは9代目と少し話していた。

その間もAはずっと震えていた。

その怯えようには、実験体にされていたことの他にもなにか理由があるような。

暫くすると、俺に声がかけられた。

9代目「ディーノ君、自己紹介してあげて。」

ディ「はい。
俺はキャバッローネファミリーのボス、ディーノだ。
よろしくな、A！」

......反応がない。

まぁ、なんとなく予想は出来たがな。

9代目「すまないね。やはり過去にあったことは無くしたり出来ないからね。
ゆっくりでも、人と話せるようになってくれたら私は嬉しいよ。」

ディ「そうですね。

A、俺と一緒に来てくれるか？」

そう言って手を差し出す。

これも反応が無いか？

と、思っていたのだがAは頷き、恐る恐るだが俺の手をとった。

正直、一筋縄ではいかないと思っていたからこれには驚いた。

9代目も嬉しそうだ。

ディ「よし！じゃあ行くか！」

貴「う、ん。
じぃじ、今までありがとう。」

そして、9代目の部屋を出たのは良いものの、握っているAの手はとても震えていて出来る限り俺から離れようとしていた。

俺がAの方へよるとその分離れていく。

車に乗っても隅で縮こまっていた。

ディ「もっとこっちに来たらどうだ？」

そう言えば首を横に振る。

これは、Aと距離を縮めるのは相当な時間が掛かりそうだ。